出版社内容情報
故郷の市役所にUターン就職し、工業振興企業誘致課、通称・市役所工場に配属された新人、天明未来の奮闘記。設計の仕事を志しながら意に沿わぬ部署に配属され、戸惑いながら毎日を過ごす未来。仕事もさることながら、職場の人間関係や母親との確執を経て、しだいに成長していく――。著者の綿密な取材をもとに描いた、リアルお仕事小説が誕生!
内容説明
天明未来は、故郷の市役所にUターン就職し、工業振興企業誘致課、通称・市役所工場に配属された。設計の仕事を志しながら意に沿わぬ部署に配属され、戸惑いながら毎日を過ごす未来。仕事もさることながら、職場の人間関係のトラブルや母親との確執を乗り越えて、しだいに成長していく―。著者の綿密な取材をもとに描いた、リアルお仕事小説が誕生!
著者等紹介
上野歩[ウエノアユム]
1962年東京都墨田区生まれ。88年専修大学文学部卒。玩具業界誌の記者などを経て、94年『恋人といっしょになるでしょう』で第7回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みかん🍊
103
ちょっと上手く行き過ぎというのは置いといて、気持ちいいお役所仕事小説でした、建築の技術者として就職した天明は空きがないと言う事で配属されたのは工業振興企業誘致課、通称市役所工場、役所仕事は従来通り変化を嫌うが、ここは自分で仕事を見つける、様々な工場を回りアイデアを出してマッチングさせていく、後書きによるとなんとモデルがある、今や役所も変わってやる気のある若手が活躍しているんだな、役所仕事や工業製品についても勉強になりました。2020/06/10
モルク
99
市役所にUターン就職した天明未来。希望していた設計の仕事ではなく工業振興企業誘致課、通称市役所工場に配属される。工業団地の企業に赴き相談にのったり他社企業への売り込みを手伝ったりもする。神奈川県桑形市という設定だが、綾瀬市の産業振興課の人々が協力していることもあり、綾瀬市ではこんなにきめ細かい援助をしているのかな。熱心な取材と、新人だけでなくかかわった人々、企業も成長していくお仕事小説。なかなかやるじゃないか、市役所。2024/07/23
ジュール リブレ
79
今回のお仕事舞台は市役所工場。新人の思い切りが少しずつ広がっていく。神奈川県クワガタ市にバンザイ!きつねうどんしか食べないタヌキおやじもいいお味。猫さんのキャラはいいなぁ。2021年のエイプリルフール、入社式の新人もチラホラ。タイミングも良く、いい一冊になりました。みんなで一緒に頑張ろう!2021/04/01
kei302
69
見えていない部分で公務員はこんなに多岐に渡る仕事をしている。面白かった。貸してもらった本。気になっていた本です。ありがとう。ひとくくりに“公務員”といってもいろいろなのですね。ここ暇そうでいいな~、なんて思ってゴメンナサイ・・です。市の歳入を増やすべく日々働く人がいる。たとえそれが自分のやりたかった仕事でなくても。テンメー、よく頑張った! 2020/11/11
ミーママ
48
図書館の本📚️ 初めての作家さんのお仕事小説。 市役所も細かく区分けされているんだな! 前向きに仕事頑張ろうかな。とても面白かった 2024-162024/02/16