出版社内容情報
「アラカン男の鼻息とアラサー女のため息」。男(秀一郎)/喫茶店で見かけたいい女(乃絵)に勇気を出して話しかけ、調子にのって自分が社長をやっている某食品メーカーの子会社(食品メーカーの備品を扱う業務)に社員として雇って、愛人を囲ったつもりで得意げになり、社員たちから密かにばかにされている。女(乃絵)/生活苦から喫茶店で声をかけられた秀一郎に誘われるまま、その会社で働き出すも、聞いていたのとは違うショボい会社。男の「自分の女」感がうざい。デザイナーの夢を復活させ、しばらく放棄していた服作りをまた始める。2006年に単行本刊行された〝知られざる傑作”を満を持して文庫化!
内容説明
「まだまだやれる」。蕪木秀一郎は58歳。中堅食品メーカーの完全なる子会社の社長だ。出世の道を絶たれて面白くないが、美貌の28歳、夏日乃絵を強引に入社させてからは空回り気味のヤル気を見せる。一方の乃絵は、悪夢のような出来事でデザイナー業を放棄中。生活のため入った秀一郎の会社のショボさには呆れるし、まるで愛人かのように接してくる秀一郎がはっきりとウザい。「このままでは終われない」。そこだけ共通する、二人の悪戦苦闘の結果やいかに?ユーモアとペーソスに満ちた傑作長編!
著者等紹介
冨士本由紀[フジモトユキ]
1955年島根県松江市出身。広告製作プロダクション、広告代理店勤務を経てフリーのコピーライターとなる。平成6年に「包帯をまいたイブ」で第7回小説すばる新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nemuro
yamakujira
あざすたしあ
kyomasa99
みのりん
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- 和書
- 272 リベルプラス 2