双葉文庫<br> 怖い女の話

電子版価格
¥517
  • 電子版あり

双葉文庫
怖い女の話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575522303
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

女は男を利用する。女は自らの肉体で男を虜にする。女は男の命を搾り取る。世にも怖ろしき六人の女をハードボイルドの名手が描いた戦慄の短篇集。肝臓を手に入れるために男に近づく「あなたがほしい」や、性技を尽くして何人もの男から大金を騙し取る「さがしもの」など、六篇を収録。この話、事実かもしれない……!?

内容説明

女とは怖い生きものである。その美貌と肉体で男を虜にし、巧みな話術で財産を奪い、魂さえも我がものにしようとする。世にも恐ろしき六人の女性をハードボイルドの名手が描いた連作短篇集。母子家庭の女が男の肉体を目的に近づく「あなたがほしい」など、驚愕の六篇を収録。これらの話、すべて事実かもしれない…!?

著者等紹介

柴田哲孝[シバタテツタカ]
1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部中退。86、87年、パリ~ダカール・ラリーに参戦。2006年『下山事件 最後の証言』で、第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)を受賞。07年『TENGU』で、第9回大藪春彦賞を受賞する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

123
男を利用したい、邪魔な女を排除したい、とことん貶めたい、資産を奪いたい等々、様々な理由で男に近づく女たち。本書はそんな危険な女の話を収録した短編集だ。表向きはフィクションだが、あの埼玉連続不審死事件をモチーフにした話をはじめとして、みなどこかにありそうで、特に女の色仕掛けに弱い男性読者にとっては、うすら寒さを覚えるのではないだろうか。目的のためには手段を選ばない。一見非情だが、ある意味合理的とも言える戦略に、まんまと引っかかる男が愚かなのか、付け込む女が狡猾なのか。どこか懐かしい、昭和テイスト溢れる作品。2019/12/11

モルク

104
怖い女6つの短編集。女の手中にはまり男たちは…。目的のため突っ走る女、妄想、横恋慕、独占欲が増長し壊れていく。中には木嶋佳苗らしき女も登場する。どの話も結末は予想がつき、さほどの驚きはない。だが「さがしもの」は、最後の最後にドン引きする怖さがあった。(;゜0゜)ゾゾゾ2021/11/01

アッシュ姉

82
タイトル買いの初読み作家さん。執念深い女、独占欲の強い女、追い詰める女、騙す女、狡猾な女―。たしかに怖い女ばかりだったが、先月読んだばかりのリカちゃんと比べてしまうと破壊力に欠ける(比べる相手が悪いし、誰も勝てないんだけど)。オチがよめたり、聞いたことがあるような話が多かったのは、実際にいそうな女を書きたかったからか。新鮮さを求めてしまう私は欲深い女か。「さがしもの」の正体には吃驚。これ一番キツいかも。2019/08/05

タイ子

74
こわ~い女の6つの短編集。幽霊の方がまだいいかもと思える生きた女の欲望と業に男が堕ちる。男性作家が「こんな女がいたらさぞ怖いだろうな」って感じで書いてるから面白いんだろうな。最後のオチの何とも言えないゾワリ感。面白さと怖さの紙一重に妙に引き込まれる。うっ、うっ、まだ読みたい!2019/06/25

キンモクセイ

61
女は怖い。だが、男性よりも執着はないような気がする。つまりは、その目的を達成すると簡単に切り捨てる残忍さが女性にあるように思える。同性だからか、そこまで女性の怖さはないような気がする。想定内という事。もっとドロドロして粘着力が強い恐怖が欲しい。女性が読むと物足りなさが残る。「婚活の行方」を読んだ時、料理がプロ並みに上手な女性が巧みに男性たちを騙して消し去るあの有名な殺人事件を思い出した。あの事件をモデルにしたのかな?男性はやはり胃袋を掴まれると弱いのか?2020/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13761117
  • ご注意事項