出版社内容情報
ある日、一年前に別れた元彼女の日記が届けられた。一体誰が、なんのために!?サスペンス・スリラーの傑作が15年の時を経て復刊!
内容説明
会社員の町田輝樹のもとに一冊のノートが届いた。それは四年付き合った末に、一年前に別れた元彼女・内藤茜の筆跡による日記だった。しかし茜は半年前に不幸な事件に巻き込まれて死んだのだ。一体誰が、なんのために!?もうすぐ自分が死ぬことを知らない茜の日記、そして輝樹への執着が、別れた後にどんどん激しくなっていく日記…苦しい思いで読み進めた輝樹の目に、ついに衝撃の書き込みが!!ページを繰る手が震えると言われたサスペンス・スリラーの傑作、装い新たに堂々の復刊!
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送、扶桑社編集長を経て、90年より専業作家。ミステリーシリーズ、ホラー作品に多くのファンを持つ。心理サスペンスにも定評がある。2012年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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machi☺︎︎゛
111
元カノから送られてきたかげろう日記。でもその元カノはすでに殺されていた。一体誰が何のために⁇それを読み始めたばかりにどんどん深みにはまっていく。日記の内容も怖かったけど、ホラー感より女の怖さ感のほうが強かったかな。かげろう日記、、、。かげろう。なるほど!!2019/08/11
chiru
108
ある日突然、主人公の元へ送られてきた亡き元カノの日記。一体、誰がなんのために? その日記に書かれていたこととは? 誰でも一度は経験する失恋。でも彼女の傷ついた心は急な坂道をブレーキの効かない自転車で走るように異常な執着心を加速させていく。暗闇に引きずりこまれるような恐怖。憎しみと愛情のアンビバレンス😰 まるで五十嵐貴久さんの『リカ』のように湿度の高いサイコホラー。『このまま、輝樹の人生から去るわけにはいきません』を繰り返すシーンがめちゃくちゃ怖かったけど、最後の予期しない1行の衝撃も怖かったです★42022/04/03
H!deking
96
おー、いいですね〜!面白かった!1年前に別れ、その後事件に巻き込まれ亡くなった元カノから日記が届く。その内容は?!的なお話。テンポ良い文体でスラスラ読めてしっかり怖い。オチは想定内だけどエピローグも良かった!なんだろ、やっぱりこういうゲス野郎が出てくる小説がどうも好きらしい(笑)吉村さん初読みだったけどもう亡くなってるのねー。吉村さんも追いかけたいと思います!2021/06/02
スエ
77
亡くなった元恋人から送られてきた「かげろう日記」。読み進めるごとに異常さを増してくる日記に、男はだんだんと狂わされてゆく…。この「日記」の凄まじさよ。怒涛の展開、ドンデン返し。ラストも衝撃、かげろう日記!!2020/11/14
バネ
55
もうめっちゃ怖い作品だった。ラストの2行はサブイボモノだった。何となくそうなんぢゃないかなあという予想が確信に変わり、分かっちゃいるけどまさかのラスト。。 夏の暑い時期にヒヤリとしたい方、是非ともご一読を。。2019/08/15