出版社内容情報
北条雫、19歳。どこにでもいる平凡な女子大生のようですが…じつは平成最後の魔女なんです!? そんな雫の前に、10年ぶりに幼馴染の爽太が現れた。「魔で人助けなんて時代遅れ」とすっかり冷めている雫だが、爽太は10年前に約束した「魔女の使命」を果たそうと一生懸命。爽太に乗せられ、雫は再び魔道具を取り出す――なぜ、爽太が雫の前に現れたのか? 雫が「魔女の使命」を果たしたとき……涙溢れる、家族の物語!
内容説明
「北条雫、19歳。どこにでもいる平凡な女子大生のようですが…実はわたし、平成最後の魔女なんです!」祖母から魔女の能力を受け継いだ雫の前に、ある日、10年ぶりに幼馴染の爽太が現れた。「魔法で人助けなんて時代遅れ」とすっかり冷めている雫だが、爽太はかつて約束した「魔女の使命」を果たそうと一生懸命。雫はしぶしぶ六つの魔導具を取り出すが…なぜ、爽太は雫の前に現れたのか?雫が「魔女の使命」を果たした時、その切ない理由が明らかになる。心震える、愛と家族の物語!
著者等紹介
藤まる[フジマル]
第19回電撃小説大賞“金賞”を受賞。2013年『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。』(電撃文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佳蓮★道央民
50
★★★★★笑いながら読めて、とても楽しい読書時間でした。面白かったです(*^_^*)なんていうか、雫と、爽太の会話が凄く面白くて、笑いながら久しぶりに読みました。軽めの小説で、ライトノベル感あったけど、気分転換に読めて良かったです♬なんか、魔女宅と、千と千尋の神隠しを合体したような作品でした✨ジブリ好きな人にはハマると思います♬読みやすくて、2日で読了してしまいました!オススメです。「この世界に生きる人はみんな魔法使いさ。心が幸福を感じるときその人の周りに幸せの花が咲く。それはとても素晴らしいことなんだ」2020/09/04
よっち
43
魔女が隔世で生まれる家系の女子大生・北条雫、19歳。さとり世代のすっかり醒めた平成最後の魔女の前に、10年前いなくなった幼馴染の爽太が現れる物語。魔女だったおばあちゃんを巡る悔恨と姿を消していた爽太。再会した彼と一緒に果たしていく、好きな人に告白したい同級生の手伝い、素直になれない女の子と家族の仲直り、そして未来からやってきた孫娘との邂逅。素直になれないけれど雫は人のために頑張ろうとするいい子で、その過程でかけがえのないものを得ていった先の結末は切なくもありましたけど、未来に繋がるとても素敵な物語でした。2019/03/15
hirune
41
【Kindle】読み初めは軽〜いラノベでちょっとお下品と思っていたら、読み進めてみればSFとファンタジーとちょっぴりミステリを足して、ラブコメかと思わせてガッツリ切ないラブストーリーでもありました。クライマックスの人命救助のシーンでは「竜とそばかすの姫」をちょっと思い出す展開でした😄2021/12/22
ぷう蔵
33
誰もが魔法使いになれる。笑顔って周りの人を幸せにする魔法なんだ。そんな使い古された感のある言葉…、でも読み終わるとなんだか策略どおりか、ジンワリ、ほっこり。主人公の会話のセンス、チョイスがなかなか秀逸、自分にはない切り返しや物言いに惹かれてしまった。人は自我が芽生え、執着することを覚えると掴んだものを放さなくなる。笑顔で手に入れたものを差し出せる心、無償の愛ではないが、見返りを期待せず相手をただただ笑顔にしたい、無視無欲、いつかそんな境地にたどり着けるのだろうか。物欲、煩悩の塊のような人間ですからね〜2019/12/03
NOIR
30
読み終わる頃にはきっと誰でも魔法が使えるようになる、優しくてじんわりと胸に沁みる素敵な物語でした。全てが合理的なさとり世代の大学生雫が、幼馴染みの爽太との再開から六つの魔法で人助けを始める。序盤のゆる~い雰囲気に少し心配したけれど、笑えるやり取りの中にも大切な言葉が込められてた。第四の魔導具からテンポアップする展開が面白く、物語の繋がりに驚かされて、人との繋がりに涙腺がグイグイ刺激されて泣けたー( ;∀;) 家族って良いなぁって改めて思えた。あんなおばあちゃんが居たら毎日でも会いたいなぁ。2019/04/22