出版社内容情報
殺したいくらい嫌な奴、いませんか? アリバイ工作に密室、叙述トリックに連続殺人。推理作家の世古先生が繰りひろげる名作を駆使した実践的トリック談義は、思いがけない方向へ――「ローンの返済も殺人も、無理なく実行できるものが望ましい」と語る世古先生の、あなたの役に立つミステリ講座へようこそ!
内容説明
ローンの返済も殺人も、無理なく実行できるものが望ましい―と語る推理作家の世古先生は、新たなトリックを生み出すため日夜実験を重ねていた。そんな時、馴染みの居酒屋に勤める青年・ガクが「ぶっ殺したくなるくらいヤなやつがいる」と言い出す。ガクのリクエストに応えて、古今東西の名作ミステリーを駆使しながら世古先生が繰りひろげる斬新なトリック談義。果たして完全犯罪は可能なのか!?ブラックユーモア・ミステリーの快作!
著者等紹介
蒼井上鷹[アオイウエタカ]
1968年、千葉県生まれ。2005年、第26回小説推理新人賞受賞作「キリング・タイム」を収めた『九杯目には早すぎる』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
23
ファミレスや居酒屋でたまたま近くの席にいたミステリー小説好きの人達の会話が聞こえてきた、みたいな感じの内容。実在する作品がいくつも登場するが伏せてあるので気になるものも…。2020/04/11
マッちゃま
19
売れない推理作家の世古先生と居酒屋で働く青年ガクとの会話から、古今東西の名作ミステリで使われたトリックの改良改変し完全犯罪の可能性を談義する愉快な物語。ストーリーの性質上、いわゆるネタバレもないわけじゃありません(かなり伏せられて考慮してますが)が、ある意味でミステリ談義でもあり非常に面白かったです。ただネタバレが気になるって方はご遠慮ください。アリバイ崩し、密室、叙述、完全犯罪について論議するのだから好きなものにとってはたまらない内容で、ツイストの効いたブラックユーモアなオチ。もしかしたら続編ってあり?2023/05/19
K
16
ブラックなタイトルに比べてかなり拍子抜けの内容でした(´・ω・`)二人の主要人物達は面白い性格をしており、彼らの掛け合いだけは楽しめましたが肝心の内容は只々、ミステリー談義をするだけなのでそこまで引き込まれず、ラストに何かありそうだなーと思って読んでいたらほぼ無いようなもので「あれ?終わり?」と本当に拍子抜けな一冊でした。タイトルに騙されてしまった感が...(-_-;)2019/03/14
のりオバ
14
タイトルを見て、面白そうだと思って図書館で借りました。しかし、「アリバイ工作」の仕方などの説明が長すぎて、いまいち文章だけでは場面を想像することができなくなって、途中で読むのをやめました。残念です!2021/01/31
きょん
14
ネタバレになるので書名を出せないのは解るけれど隔靴掻痒感が残ってしまう。三つの棺はずいぶん昔に読んだけど、フィル博士の密室講義はさらっと流したと思うので、それがレッドへリングの一つになっているという視点は面白かった。2019/02/25