出版社内容情報
伯父・黒崎の金で放蕩三昧の努と、金のために彼と付き合うちづる。二人は遺産目当てで黒崎の殺害を企てたが、ちづるは次第に黒崎に惹かれてゆく。しかし動き出した計画は人々の運命を少しずつ狂わせ……。
金と愛に執着する人間の業を描いた傑作長編サスペンス。
解説:山前譲
赤川次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
工藤ちづるは、資産家の伯父を持つ安井努と交際している。幼い頃、経済的に苦労したちづるにとって、金を持っている努は魅力的に映り、頼りないところがあっても目をつぶるしかなかった。しかし、放蕩三昧の努は伯父に見限られ、遺産を相続させないと言われてしまう。焦ったちづると努は、相続放棄が決まる前に伯父の殺害を企てるが、その計画は周囲の人々を巻き込み運命を変えていく。事件と事件が絡み合うノンストップサスペンス。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋学園高校卒業。76年「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。ミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説などで幅広く活躍。2005年に第9回日本ミステリー文学大賞、2016年には第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coco夏ko10角
22
彼の伯父は大金持ち、他に家族はいない、二人は遺産目当てで殺害を企てるが…。赤川次郎作品には主人公の敵(?)サイドにそういうキャラがいることはあるけど、主人公がヤる気満々なのは珍しい。どうなっていくかと読んでて面白かった。2019/12/05
yasu7777
3
★★★☆☆2019/01/27
matsu.shin
2
遺産目当ての殺人計画をきっかけに、関連の無い人々が芋づる式に繋がっていき、それぞれが、それぞれに関与していく様子がとても滑稽でした。 テンポよく話は進み、他人同士が繋がっていく様はとても面白いのですが、サスペンス物としての要素は弱いです。 それぞれの心情描写も少ない為、全体的に厚みの感じない作品でした、、2018/09/24
guava
1
サクサク読める一作。展開が早いがなんか納得いかない場面が多い。最後もそう。2019/09/21
JUNYA OKADA
0
★★★2019/07/23