出版社内容情報
朝比奈あすか[アサヒナ アスカ]
著・文・その他
内容説明
親友のばんちゃんが死んだ。以来、俺は口を閉ざすようになった。そんな態度がうざいという裏掲示板の書き込みをきっかけに、刃のような言葉が飛び交う。あの夜、ばんちゃんに対して俺が密かに計画していたことは、誰も知らない―。トンとあだ名をつけて蔑んでいた男の子。あたしのことが好きだったらしい。中二の冬、突如この世からいなくなった。中学を卒業して10年、夜の街で働くあたしは壊れそうになる「心」の守り方を、かつてトンから教わった―。表裏一体の二編から立ち上がる、未熟な魂のあやうさときらめき。
著者等紹介
朝比奈あすか[アサヒナアスカ]
1976年東京都生まれ。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、第49回群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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