出版社内容情報
森 浩美[モリ ヒロミ]
著・文・その他
内容説明
母が他界した五年後に、独り暮らしの父が亡くなった。納骨を済ませ子供たちは実家に集まり、ぽつりぽつりと両親の想い出話をする。遺品整理を始めたところ、父は意外なものを遺していた。そして初めて父の家族に対する想いを知るのであった(「月の庭」より)。大切な人の死や老いに直面したとき、生きている今、何をすべきか…。前向きに生きるその先には、救いの光が見えてくる。“人生の閉じ方”を描く「家族小説」第八弾!
著者等紹介
森浩美[モリヒロミ]
放送作家を経て、1983年より作詞家として活躍。作品は700曲を超え、数多くのヒットナンバーを手掛ける。短編集『家族の言い訳』から始まる双葉社の「家族小説」シリーズは累計48万部を超すベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★グラスハート★
75
2.0 「人生の閉じ方」をテーマに書かれた家族短編集8編。 変わらず、身近な家族の話が描かれており、イメージしやすい作品でした。 その中の「おばあちゃんのSuica」を読んでいると亡くなった祖母の事を思い出してしまった。 「死」だけが書かれているわけじゃなく、再スタート的な意味の含まれている作品。 安定の内容でした。2018/02/24
ワニニ
50
人生の閉じ方。そんな言葉も現実味を持つこの頃です。人それぞれ、希むように終われたのか、遺された者達は、どう思うのか… 涙ぐみながら、しみじみしながら、ほっとしながら、くすっともしながら、思い巡らせる、ちょっとイイ話的な短編集でした。しかし、森浩美さん、女性だと思っていました! 男性がこの物語をと考えたら、また違った印象です。 2018/02/04
James Hayashi
29
シルバーエイジの人たちを中心とした短編集。もしくは老後を考えさてくれる作品。 なかなか秀作揃い。どんなに華やかな人生であろうと、どんなにリッチになろうと、誰にでも訪れる老後。考えさせられるしホッコリもさせてもらった。2019/08/12
さよちゃん
17
人生の終わりをテーマとした短編集。 ずっと本棚で積読状態だったもの。とてもいい作品だと思うけど、身内を見送って数年‥もう大丈夫かと思ってたけれど、まだ読むのがしんどかった。けれど、どの話も良かった。2023/03/02
さよちゃん
15
なんか読んだ事あるっぽい‥って思いつつ読了。1人で暮らす実家の父の認知症のサポートをしながら騙し騙し過ごしてきたけれど、1人で暮らすにはそろそろ限界になり、そんなタイミングで思ったよりも早く施設への入所が決まった所でのこの読書。娘として、もっと父にしてあげれる事があったのではないか‥とかついネガティブな方向へ思いながら胸が苦しくなりつつ、いつかやってくる自分自身の最期の日の事を考える機会にもなった。悔いる事なく、満足してその日を迎えられるよう‥大切に暮らしていこうと思う。2025/07/06
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