出版社内容情報
硝子町玻璃[ガラスマチ ハリ]
著・文・その他
内容説明
幼い頃から「幽霊」が見える特殊な力を持つ女子大生、時町見初。そんな彼女の目下の悩みは、自身の就職活動だった。面接は連戦連敗。中々決まらない就職先に、お先は真っ暗だった。しかしそんな時、大学のキャリアセンターが、ある求人票を彼女に紹介する。それは幽霊が出るとの噂が絶えない出雲のお化けホテルの求人票で―。「妖怪」や「神様」たちが泊まりにくる出雲のホテルを舞台にした、笑って泣けるあやかしドラマ!!
著者等紹介
硝子町玻璃[ガラスマチハリ]
2014年、第2回「なろうコン大賞」を受賞し『異世界の役所でアルバイト始めました』(双葉社・モンスター文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
74
初読みの作家さん。期待以上に面白かった!就職活動に苦労する霊感少女が幽霊や神様もやってくるホテルに就職。個性の強い従業員達とお客様をもてなす日々。白陽の話も比良の話もホロッとした。見初の家族のこと、これからもっと掘り下げられていくのかな。冬緒との仲も気になる。2021/01/06
のんき
61
就職活動中の女子大生。次々と面接に落ちます。でも、出雲のホテルに就職できます。彼女は、幽霊が見えて、いいことなんてないと思っていました。周りに知られたら気持ち悪いって嫌われそうだなって思っていました。でも、自分のいやなところ、嫌いなところが、活かせる会社は、あるんだなって思いました。また、彼女の親友は漫画家を目指してて。でも親とかに反対されてました。本人は絶対諦めたくないって周りのことなんて気にしないで、今でも自分の夢を叶えようとしています。何かを必死に追いかけるのって、すごくキラキラしてて綺麗だな 2017/07/15
坂城 弥生
52
白玉が可愛かった。あやかしとの優しい関係や切ない話に揺さぶられながら読んだ。続きがたのしみ。2019/09/20
ami*15
48
読了300冊目。人間以外のものが客として現れるホテルに就職する羽目になってしまった見初。世の中には妖怪の存在を嫌う人間もいるそうですが、この物語の主要人物たちは人間とそれ以外が共に生きる世の中を大切にしていることがよく伝わってきて温かい気持ちになれました。全体的にドタバタとした場面が多い一方で椿木さんと白陽のエピソードは結構残酷で可哀想になる話でした。それにしても見初と椿木さん、なかなかにいいコンビではないか(笑)。白玉も凄く可愛いです。あまり手にしないような作品でしたが、なかなかに面白かったです。2018/04/24
ありす
47
ほんわか可愛らしい話かと思ったら、意外と危なめなあやかしも登場。幽霊が見える見初は就活に苦戦中。そこに現れたのは出雲からホテルの人材募集に来た冬緒。望まぬ就職を果たした見初が働くのは、人間もあやかしもお客様というホテルのベルガール。なかなかユニークな従業員が揃ってて楽しそうな職場。だいぶ謎を残した終わりで続きが気になる。無料なので読んでみたが、機会があれば続きも読んでみたい。【シリーズ1作目】2020/09/08