出版社内容情報
荻原 浩[オギワラ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
「もう一度、仕事をしてみないか」。二人の子どもにも恵まれ、ささやかながら幸せな日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。幼い頃にアメリカで暮らした曜子は、祖父エドからあらゆることを教わった。格闘技、護身術、射撃、銃の分解・組立…。そう、祖父の職業は暗殺者だったのだ。そして、曜子はかつてたった一度だけ「仕事」をしたことがあった。家族を守るため、曜子は再びレミントンM700を手にする。
著者等紹介
荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。成城大学卒業。広告会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞、2014年『二千七百の夏と冬』で第5回山田風太郎賞、2016年『海の見える理髪店』で第155回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆ゆう☆
90
平凡な主婦がスナイパーという一見あり得ない設定からして、軽いコミカルものかと思って読んだが違った。家族を守るためなら母は何でもするという家族愛が際立った物語だった。現実では起こり得ない設定であると割り切って読めば堪能できる。主婦の顔からスナイパーに替わるところ、観覧車からの狙撃シーンはとてもスリリングでよかった。また、娘をいじめるモネを追い詰める部分もスカっとした。ただ、暗殺といじめ撃退は次元が違いすぎて、それぞれは本当に面白いのだが、それを同列で並べられるとちょっと無理があり、盛り上がりに欠けた。2016/10/31
Ikutan
85
二人の子供に恵まれ、頼りないけど優しい夫とささやかながらも幸せな日々を暮らす曜子。でも、彼女のもう一つの顔は狙撃銃を使いこなす敏腕の暗殺者だった。なんと、ぶっ飛びな設定。コミカルかつハラハラの展開がテンポのいい荻原さんの文章でサクサクと。意外な人物が仕事の依頼者Kの正体だったりと最後まで楽しめましたが、いじめの加害者に対する制裁はやり過ぎではと思うなぁ。そして、乱射事件が頻発する自己責任の国アメリカならではなんでしょうが、祖父エドの教えには複雑な思いが残りました。2017/10/23
saga
66
タイトル買いである。オクラホマの祖父エドに攻撃的護身術を叩き込まれた曜子。帰国子女なのに、高卒の曜子には厳しい学歴社会の日本だった。祖父の代わりに一度だけアメリカで暗殺に関わってしまった曜子。25年の歳月を経て、結婚して2児の母となった今、再び暗殺の依頼が。家族を守るため、葛藤を抱えながらの暗殺。そして、中盤は娘を守るための過激な行動。最後の暗殺指令は……1冊で3度のピークを作った本作は、なかなか面白い。2020/11/29
ま~くん
52
優しいけど頼りない夫、難しい年頃の娘、やんちゃ盛りの息子を支えて毎日奮闘するお母さんが実は凄腕のスナイパーだった。荻原浩はこんなのも書くんやね。幼い頃、祖父に仕込まれた暗殺者としての様々なテクニック。過去に一度だけその技を使い人を殺めた経験から、二度と銃は持たないと誓ったママにまた本物の依頼が舞い込む。それは25年前の「初仕事」と同じ依頼人からだった。結末は意見が分かれる所だと思うけど自分は納得でした。それにしても娘に対するイジメの親玉を裁くくだりはスカッとさせられた。予想していた以上に面白く読了。2021/05/14
エドワード
46
のんきな夫、年頃の娘、甘えん坊の息子と暮らす専業主婦の曜子、41歳。実は幼少期をアメリカで過ごしたスゴ腕のスナイパーだった!「また仕事をしないか?」捨てたはずの過去が曜子に忍び寄る。「No!」ところが夫が失業しお金に困った彼女はやむなく依頼を受けることに。買物袋で筋力を鍛え、ある時は野菜、ある時は花束に隠したライフル銃を構える曜子のカッコよさ!二分割画面で同時進行する、これぞ日本のハードボイルド。曜子の声もソプラノからアルトへ激変するんだろうな。怒涛の展開、面白すぎる!最後まで一気読みですぞ。2016/10/22
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