双葉文庫<br> デッドエンド

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双葉文庫
デッドエンド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575519235
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



柴田哲孝[シバタ テツタカ]
著・文・その他

内容説明

笠原武大は、妻を殺害した罪で千葉刑務所に服役している。だが、一日も早くここを出ると決意していた。たとえどんな手を使ってでも。綿密な計画を練り、数十台のカメラの監視をかいくぐって、笠原は高さ3.5メートルの塀を越えた。大胆な行動で警察の追跡を躱しながら、“あるもの”を手に入れるために北を目指す。一方、捜索の指揮を執る田臥健吾警視は、警察庁の公安課に属し、本来は畑違いであるはずの自分が追手に選ばれたことに疑問を抱いていた。追う者と追われる者、それぞれの思惑と疑念が交差するなか、笠原の娘・萌子が誘拐されたというニュースが飛び込んでくる―。

著者等紹介

柴田哲孝[シバタテツタカ]
1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部中退。86、87年、パリ~ダカール・ラリーに参戦。2006年『下山事件最後の証言』で、第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)を受賞。2007年『TENGU』で、第9回大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

180
脱獄犯・笠原、追いかける公安刑事・田臥、謎の組織、三者の視点で描いたB級映画の王道と言える展開で、テンポ好く一気に読ませてくれた。渋いハードボイルド風オジサン好み『神山健介シリーズ』とはチョッと趣向を変えてサスペンス多めで楽しませてくれて嬉しい(オジサンサービスの濡れ場は少なめなのが惜しいが…笑)。笠原の娘・萌子や田臥の相棒・室井、殺し屋・cowboyなど脇役も立っているのも好み。「ご都合主義」と鼻で笑う人もいるだろうが、頭を空っぽにして楽しむには打ってつけのB級エンタメらしい作品で、シリーズを追いたい♪2021/02/02

ユザキ部長

118
ストックホルムシンドロームは必然なのであろうか。女が男の肩に手をまわし唇を重ねた瞬間に物語のスピードが加速した。わざと服役した?娘に虚偽の申告をさせたのでは?恋心を見つめる間もなく事件は一刻を争う。やがて迎える結末はヒーローを称える女心か?あわよくばもう少しヒロインにマイクを持たせたかった。そりゃ疲れるわな。2017/07/18

takaC

78
笠原の千葉刑務所からの逃走経路を検証したいと思いながらR16&京葉道路をくぐるところがまだ特定できていない。しかし法的な決着はこれで良いのだろうか、この事件。2017/05/30

タイ子

75
妻殺害でIQ172の無期懲役男が脱獄。まるで海外ドラマの「プリズンブレイク」を彷彿。容疑者を追跡するのは捜査2課と警察庁の公安。何を目的に脱獄したのか?なぜ公安警察が追うのか?この男は一体何者?謎を含んで読み進めさせる上手さ。逃げる男、男を追跡する公安刑事、男を警察に渡したくない得体の知れない者たち、3つの方向からストーリーは進む。父親のDNAを継いだ頭脳明晰の娘が活躍するのも面白い。ドラマではありがちな共に逃亡する女性との恋愛もありながら真相に近づいていく。公安刑事2人のキャラがいい。一気読み。2018/08/28

はつばあば

73
久し振りの柴田さんでした。確かに刑務所からの脱走もご近所さんですから知らないわけじゃないけれど、刑務所も高齢化が進んで、まず脱走は無理になっています。さておき、もうほんと相も変わらず面白い。内容に関してはあらすじで読まれればいいでしょう。IQが172にも驚いたけれど、今世間を騒がしている築地市場よりタチの悪い原発絡み。どちらも大臣から警察官僚から霞が関、そして00のドンが相当な金額をもらっているのでしょうね。この主人公はIQ172とその娘だけれど、この登場刑事さんの次回版がクラッシュマン。11月中旬刊行2016/09/20

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