出版社内容情報
飯田 雪子[イイダ ユキコ]
著・文・その他
内容説明
年上の幼馴染の弘至から婚約したことを告げられて、美羽は響いた。自分が弘至と結ばれるはずだったのに。どうしても諦めきれず、弘至とその婚約者めぐみの後をこっそり追った美羽が鉢合わせたのは、同じく二人を追う達矢だった。達矢はめぐみの弟で、この結婚に賛成していないという。それを知った美羽は―。一途な思いを貫く美羽の切ない恋の物語。
著者等紹介
飯田雪子[イイダユキコ]
1969年静岡県生まれ。静岡大学教育学部美術科卒。94年、『忘れないで―FORGET ME NOT―』で第1回ティーンズハート大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
156
ひとつ間違えれば泥沼になりそうな恋物語。泥沼の一歩手前まで行ったかな。まあ、好きすぎるという事はこういう事なのかなと思う。美羽は自分の気持ちを貫いたね。でも共感できる人は少ないかも。弘至も優しいだけではダメだね。弘至も共感できる人は少ないかも。めぐみも引け目を感じることはない。これが愛なんだから。達矢はきっといい男になるよ。そんな中、大河はなんだかんだ、男前だな。みんな、一長一短あるけど、それぞれ幸せになってほしいね。ラストにいくにつれて、作品のタイトルに納得した。2020/12/29
巨峰
65
とりあえず、仔猫じゃなくて人間の恋の話です。出版直後なので内容に深入りしませんが、タイトルの「仔猫の恋」が200ページあたりで意味を持ってきて心に染み入ってきます。14年間をかけた片思い。甘いだけじゃなくて、ちょっとビターで、だからこそ、その後の「主人公たち」の幸せを祈ってしまう。飯田雪子さんは誠実な書き手で大好きなのですが、この小説は彼女のベストにならぶ佳品です。手に取る方が一人でも多いことを祈ります。2015/10/16
ゆき
29
最近気になってる飯田さん。ずっと好きだったけど、あまりに身近に居すぎたために気持ちに気づいてもらえなかった美羽。諦めきれずなんとかしようと動くけど空回りで終わってしまう。『仔猫の恋』なんて可愛いタイトルだろうと思ってたけどタイトルの意味が分かった時なんて切ないタイトルなんだろうと思った。美羽の一途さを羨ましい。美羽の恋が始まった場所からもう一度新たな物語が始まる。切ない物語、そして温かい物語。2015/11/25
よーこ
15
幼い頃から兄の友人である弘至に恋してきた美羽。好きだ好きだと言い続け、バレンタインデーには毎年欠かさずチョコレートを贈り続けた。彼のことなら何でも知ってる。恋愛経験なんて無いに決まってる。そう思っていたのに、ある日彼が結婚することを知らされる。果たして美羽の恋はどうなるのかーーー結末は予想通り。話の展開に意外性はない。でも登場人物たちの心情に共感する人も多いのでは。私は弘至の彼女・めぐみが弟に美羽の悪口をぶちまけたところにスッキリ。恋をしておいて、所有欲や独占欲と無縁なんて、それこそ本当に出来すぎだから。2015/11/29
emi
11
表紙の猫が、うちの猫にそっくりでかわいくて笑、、、で、買っちゃった。。。結末があまり納得いかなかった(猫の)。主人公の結末は思った通りだったけど。子供の恋愛が主な話だったのでいまいち入り込めなかったかなぁ。。2016/02/28
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