双葉文庫<br> 金色の獣、彼方に向かう

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双葉文庫
金色の獣、彼方に向かう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575517309
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

鎌倉の山中に庵を結ぶ僧に、謎めいた旅の男が語り聞かせる驚くべき来歴―数奇な運命により、日本人でありながら蒙古軍の間諜として博多に潜入した仁風。本隊の撤退により仲間とともに取り残されるが、やがて追われる身となった一行を、邪神「窮奇」に仕える巫女・鈴華が思いのままに操りはじめる。(第一話「異神千夜」)元寇に際して渡来した一匹の獣。姿形を変え、時に悠然とたたずみ、時に妖しく跳梁する。古より潜むものたちの咆哮を、瞠目の幻視力で紡ぐ、傑作ダークファンタジー四篇。

著者等紹介

恒川光太郎[ツネカワコウタロウ]
1973年東京都生まれ。2005年、第12回日本ホラー小説大賞を「夜市」で受賞し、書き下ろしの「風の古道」を併録した『夜市』でデビュー。同書が直木賞の候補になる。『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補となる。2014年『金色機械』で第67回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yoshida

225
恒川光太郎さんは幻想小説の作家として、現代の日本で屈指の存在だと思う。特に思うのが過去の作品との既視感が薄いことである。常に斬新で新鮮な異世界を堪能できる。驚嘆すべき手腕だと思う。本作での鍵は「黄金の鼬」。時代を変え、名を変え、「黄金の鼬」は存在する。そして人々はその力に引き寄せられ、また畏怖する。窮奇、雷獣、鎌鼬と時代と共に名を変え生き続ける。そう、元寇から現代まで。手塚治虫さんの「火の鳥」を思い出したが、より禍々しいのだ。「黄金の鼬」の力に惑う人々が儚い。恒川光太郎さんの独創性を充分に堪能できる傑作。2018/01/01

takaC

116
短篇集のような長篇。もしくは長篇のような短篇集。金色の獣「鼬」で繋がる物語。2015/12/01

あん

88
恒川さんの独創的で幻想的な表現が大好きです。これがホラー・ファンタジーと言うのでしょうね。4つの短編は時代背景が違うものの、「金色の獣」で少しずつ繋がっています。自分の感覚が研ぎ澄まされ、小説の世界にあっという間に引きこまれての一気読みでした。どの短編も期待を裏切らない面白さです。2014/12/08

miyumiyu

87
壮大なスケールと世界観に、恒川さんにしか書けない話と、ただただ脱帽。「異神千夜」は、蒙古の襲来という壮絶な歴史的事実を織り交ぜて、不思議な世界を作り上げている。「風天孔参り」「金色の獣、彼方に向かう」は、恒川さんならではのダークファンタジーで個人的にはかなり好み。そして4編ともとにかく美しい文章で、不思議な余韻を醸し出しながら終わるラストが良い。2015/05/03

眠る山猫屋

74
嫌いじゃないです。むしろ好き。恒川作品特有の、“静寂に包まれた草深い少し向こう側”感が堪能出来ましたし。『異神千夜』の歴史物の要素に驚きながら、次第に増してゆく恐怖感。きっと善でも悪でもない、けれど得体の知れないものに人間は怯えてしまうのだろう。『森の神、~』の優しさと、『金色の~』の望郷、物語は立ち返るように、人間の暗い部分と対比するように存在し続けた神性獣の在り方が語られた。優しい様で、少し突き放されたような余韻が不思議な気持ちにさせてくれた。2014/12/27

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