双葉文庫<br> 保身

電子版価格
¥627
  • 電子版あり

双葉文庫
保身

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 409p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575516494
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

殺人事件の犯人にあと一歩と迫ったとき、刑事は県警幹部の重大な犯罪を知ってしまった。幹部の犯罪を見逃せば、殺人犯をとり逃がすことになる。幹部の犯罪を追及すれば、県警自体が瓦解しかねない。守るべきは、正義か組織か!?苦渋の決断を迫られた刑事は…。話題騒然!法廷ミステリーの名手が描く、異色の警察小説がついに文庫化!

著者等紹介

小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長篇賞を受賞。“三人佐平次捕物帳”“新九郎外道剣”などの人気時代小説シリーズの他、法廷ミステリーを始めとする幅広いジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シ也

36
娘の問題を抱える県警捜査一課五係主任、宮下は絞殺事件と付近で起きた轢き逃げ事件の関連を見いだす。一方、轢き逃げ事件の犯人である県警捜査一課管理官の蓮見は姑息な手段を用いて保身に走る。地道な捜査過程や幹部と現場のやり取りなどは白熱したが、姑息な隠蔽工作は「やりすぎやろ」と苦笑2016/02/29

ぱなお

30
強盗殺人事件と、同時刻に起きた警察官による飲酒ひき逃げ事件。この繋がりと構成も展開も、面白い!ってか、ありえそう!そうなりそう!って思う。(途中まで読んだ時点で)「この二つの事件は未解決となって、いつかひょんなことからこの未解決事件が浮上して、それを調べる主人公。この未解決事件の裏には歴代が引き継いだ警察組織の秘密、闇があった」みたいな逆からのストーリーを巧く書きそうなのが横山秀夫さんかなーとか思ってみたり。面白く読めてたのに、後半が結構荒っぽくて…残念。2020/05/22

まるぷー

25
同日に近くで起こった殺人事件と轢き逃げ事件が繋がっていく。轢き逃げは県警管理監の飲酒であることがわかり、本部長はじめ上層部は証拠の隠蔽、揉み消し、更には犯人のでっち上げをする。県民の生命を守るより組織を守ること、そしてキャリアの保身に走る。平の刑事の宮下と元刑事の藤浦が上層部の悪事を暴こうと奔走。権力による圧力に立ち向かうためマスコミを巻き込み追い詰める。そして、轢き逃げ犯の管理監は…。この結末もどうも怪しく思えたが、読者のいろんな想像に委ねる終わり方だ。スピード感溢れる展開で面白かった。2022/02/24

ヨーコ・オクダ

16
「保身」は、改題後のタイトルらしい。盗みに入った先で人を殺してしもた犯人。飲酒運転で愛人宅に向かう途中、轢き逃げをやらかした警察幹部。家族を養っていかなアカン現場署員。それぞれの利害が一致し「県警」という大所帯の保身が成功したはずやのに、ボロが出始める。再度の保身工作は「警察のくせに、そこまでやるんか!?」てなレベル。「正義」を捨て切れなかった刑事・宮下、元刑事・藤浦、新聞記者・羽村による逆転劇開始!罪を犯した本人に事実を語らせることはできなかったものの、その真相追及のストーリーは、迫力あってエエ感じ。2015/12/31

T. Mu

15
県警による隠蔽、工作…ホントにあったら困りますが、小説としては面白くてあっという間に読んでしまいました❗️4.02020/06/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7943014
  • ご注意事項