双葉文庫<br> 日本のセックス

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双葉文庫
日本のセックス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 438p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575515350
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「他の男とセックスをしてみないか」夫の佐藤からそう誘われた容子は、ためらいながらもめくるめくマニアの世界に足を踏み入れる。だが行為はエスカレートし、やがて暴走。二人はとんでもない事件に巻き込まれてしまう―。どこまでも過激で過剰なセックス&バイオレンス、一転シリアスな法廷サスペンス、そして最後は愛、また愛…。歪んだ日本社会に中指を立てる超問題作、ついに文庫化。この疾風怒涛のジェットコースター・ストーリーと圧倒的なカタルシスを体験せよ。

著者等紹介

樋口毅宏[ヒグチタケヒロ]
1971年に生まれる。出版社勤務を経て、2009年『さらば雑司ヶ谷』(新潮文庫)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

63
桑田佳祐さんの書く詞は卑猥で猥雑で下劣なものが大変多い。 あるいはステージ演出では露骨に「性」を強調する。 なのに彼は老若男女を惹きこみ、コンサートチケットは取れない。超人気者だ。紫綬褒章まで受けている。 嫌悪どころか陶酔さえする。 この本はそんな小説。しかも社会風刺に満ちている。個人的にはお勧めの一冊だな。 ところで、物語に出てくる悪徳代議士の名前が「喜朗」、喜朗の子とあわせてヒールに書かれています。それ以上をここで書くのはきっとまずい。だが、作者はもっと露骨に書いています。アナーキーだなあ。2016/07/27

Vakira

56
定員オーバーの難破船。このままでは沈没。そこで海に飛び込む勇者を募る。フランス人の場合「紳士諸君、これは名誉たることだ」 、ドイツ人の場合「諸君、これは規則だ」、日本人の場合「皆さん 他の人たちもやってますよ~」他人の眼が気になる。これが日本の国民性。しかし 何この題名、ガチすぎ、センスないやん。セックスに他人のやり方が気になる?そんな話ではありません。日本には裁判員制度は向かないって事。そうなの。セックスに纏わる変態話かと思いきや中盤から法廷物、やがてミステリー、真犯人は・・・となる。2020/08/26

アマニョッキ

53
前半は「こりゃやばい、耐えられるかな?」と思うほどの怒涛のエログロ描写が続きます。耐性あると思っていた私でも怯むほどでしたので、モラルある方にはなかなかお薦めしにくい。ですが、そこを乗り越え読み進めていくとミステリーと法廷劇と愛の物語が待っています。レビューが非常に難しいのですが、樋口さんにしか書けない小説だと思うし、樋口さんのように今の日本にアレをぶっかけてめちゃめちゃにしてやりたい!と思っている人達は少なからずいるわけで、だからやっぱりこの小説は必要悪だと思います。私もカタルシス感じちゃったしな(続)2017/09/29

蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺

48
樋口毅宏物凄い。悪辣な描写や残酷な場面が多く、しばしばこの小説が漫画じゃなくて良かったと思わされる。しかし面白い。読むのを止められない。愛子がマサトに逆襲されるシーンは酸鼻ながらもカタルシスを感じた。エロスやトラウマを崇高なものの様に語る事はしゃらくさいと思う私には、宴の崩壊やマニアの末路には頷く事頻り。性に関してはやはり女性は弱者かも知れない。だってこの本にある通り、男はみんなマニアだもの。2012/11/27

佐久間なす

40
スワッピングを繰り返す夫婦のエロティックでバイオレンスな官能小説なのかと思いきや、はらはらどきどきするリーガル・サスペンスに少しずつ変わっていくのが予想外でよかったです。 官能小説な部分とミステリーな部分が上手い具合に混ざり合っていてとても面白かったです。 “青春の終わりとは好きなバンドが解散することである”は容子と同じく私も名言だと思いました。これからも私の青春がずっと続いていきますように。2013/01/02

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