内容説明
いくつになろうとも、人は生きている証を求めようとする。老いを迎えた男と女が生の瞬間を確かめるために、己の性と向き合う。自ら建てた貸しバンガローで夜な夜な他人の秘め事をのぞき見る男、街で声をかけてきた見知らぬ淑女に仕置きする快楽を教えられた男…歳を重ねたからこそ激しく燃える「生と性」の6つの物語。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年東京生まれ。小学校時代に鹿児島へ移住。県立伊集院高校中退後、炭坑労働者、運転手、校閲者をはじめ様々な職業を経験し、作家を志す。『文芸首都』の同人となり、小説を発表。以降、芥川賞と直木賞の候補となり、74年「寝台の方舟」で小説現代新人賞受賞。バイオレンス、官能もので人気作家となる。近年、『老醜の記』『死支度』など老いと性をテーマにした作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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