内容説明
カルチャーセンター学長が謎の男に刺殺された。実行犯の陰で糸を引いていたのは、講師の潮崎だったが、彼は完璧なアリバイ作りを放棄し、あまつさえ自らに捜査の手が及ぶように振る舞っていた。その謎の行動の理由とは?そして、彼の真の動機と、共犯者との関係は?沢木検事の捜査は事件の真相に光を当てることができるのか。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理新人賞を受賞しデビュー。『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長篇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hannahhannah
11
沢木検事シリーズ第三弾。謎の男と共謀して殺人に関わった瀬崎。沢木検事が真相に迫る。刑事コロンボシリーズみたいに犯人が最初から分かっているタイプの話。情報少ないのに沢木検事、ちょっと鋭すぎやしないかね?動機は瀬崎の悲しい運命を感じさせ、思わず涙しました。2016/07/05
ひつじ
10
これぞ小杉さん!やっぱりよかったー。哀しい人の心をくどくどと描く。でも、そのくどさがみょーにリアルで自分が一緒にくどくどぐるぐるしている気になってくる。うーん。決して新しくもなく、なんなんだろう、今マイブーム。2014/11/07
あきさん
3
ふとした再会がなければ、事件は起きなかったのだろう。純愛を貫いたということかもしれないが、別の形があったのではないかと思ってしまう。 ドラマでは見ていたが、原作を読むのは初めて。一作目から読んでみようかと・・。2018/08/16
エスティマ
3
嘉穂はピアニストの夢が、勝のバイクの後ろに乗って、そのバイクの事故が原因で、左手に力が入らず夢が断念され、別れた二人、再会するが、勝は嘉穂が幸せではないことで心を痛め殺人を‥‥事故さえ起こさなかったら、二人は幸せになっただろうに。読後やるせない気持ちで本を閉じました。2014/08/23
尾塚
3
ちょっと期待外れかな。話に一様の展開はあるけれど、簡単に結末が推測できちゃう。倒叙ミステリーって犯人が分かっているので、捜査側との心理戦や理論立てを楽しみたいと思うのですが。主人公の沢木検事が早い段階で根拠なく犯人を特定するのはちょっとおかしい。また証拠もないまま捜査を継続している姿もいただけない。結局最後は、情に絡ませて犯人に自供というパターンがイマイチ。沢木検事の理論的な推理力が乏しく、主人公として魅力が薄いと思いました。 2012/10/27
-
- 電子書籍
- しがみついても無駄です【タテヨミ】第2…
-
- 電子書籍
- 蔵の宿 1巻 芳文社コミックス