内容説明
大雪に閉ざされた山奥の「奇巌城」。招待された老優・僧侶・英会話教師・推理作家・テニス選手の五人を待ち受けていたのは、真っ赤な部屋の壁に貼られた五枚のトランプと「王様のトリック」と題する死の宣告文。“これから殺人劇の幕が上がる。犯人はふたり。犠牲者の数は…未定”犯人が複数という前代未聞の雪の密室。最初の犠牲者が出て、残された四人の心理ゲームがはじまった。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送、扶桑社編集長を経て、90年より専業作家。人気ミステリーシリーズ並びにホラー作品に多くのファンを持つ。実用書も好評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
68
最高のシナリオで極上の復讐劇。吹雪の屋敷、閉じ込められた5人、そして最初に提示される「犯人は2人」。ありふれたクローズド・サークルミステリーとはならないと予言している通り、犯人が複数という状況になっただけで激しい心理戦が繰り広げられる。誰が組んでいる?繋がりはどこにある?一人消え、そしてまた一人…徐々に絞られていく真犯人。閉鎖された空間と疑心暗鬼に陥った5人、途中から微かに感じはじめる違和感とその正体。じわっと広がっていく疑問が全て犯人に直結しているとは限らないもどかしさを味わいつつ、犯人当てを楽しんだ。2022/02/01
とも
63
面白い、面白いけど「なぁんだかなぁ…」な感じと辻褄合わせの無理矢理感が残る。 つまりはMの殺意の動機が薄い、というか見当違い。被害者の殺されなきゃなんない理由に強引さがあるのが「なんだかなぁ」の原因かと。 特に作家さんの殺される理由はお門違い甚だしく感じてしまう。 テニスプレイヤーじゃなくその父親の新聞記者が来てたらMの正体は速攻でバレてたんじゃない?とか。 惜しい一冊でした。 2019/02/13
すたこ
37
★★タイトル買い。昔読んだ作家さんだったけど、覚えてなかった。読み始めは面白くなりそうだったけど…残念!盛り上がりもなく淡々と進み殺人の動機もイマイチで、何だかな…という感じ。犯人の告白も終わり方も全てにがっかりしてしまった。2016/03/11
るちだ まね
29
吉村達也さんの作品は2作目。前作同様タイトルに釣られて購入。「死」にこだわっているなって思います。ありがちなミステリーだけどまぁまぁ読ませてくれたのに、最後が残念すぎる。なんだかな・・・まぁヒマ潰しの1冊という感じですね。もう2度とタイトルに釣られないようにしようと心に決めましたぁ~!!!2017/09/04
ゆう
26
図書館本。別荘、雪、招待状で集まった5人。そして"5人の内2人は犯人である"というクローズドサークル物。疑心暗鬼に陥ってく感じは読んでて楽しめるけど、登場人物の性格がねぇ…。よくもまぁこんなにアクが強い人たちが集まりましたなぁ。。2015/03/23