内容説明
そこはかとなくイジ女。気がつけばイジ女。女性心理のチクチク感を書かせたら当代随一の著者が、女社会のリアルシーンをこれでもかと描き込む。イジの悪い女、イジイジした女、イジになる女、イジってくる女…やっぱり世の中には「イジ女」がたくさんいる。あなたはどんなイジ女?同僚は?ご近所は?肩肘張らずに共感タップリ。分かるぶんだけ、コワくて楽しい短編小説集。
著者等紹介
春口裕子[ハルグチユウコ]
1970年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。損保会社に勤務、広報の仕事などに携わる。01年『火群の館』で「第2回ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まさきち
85
女性独特の怖さを集めた短編集。ラストはそれぞれほっこりしたもの、ゾクッとするもの、さらにホラー的なものなど色々と揃えられていて楽しめた一冊。自分としては「目立とう精神」「オフレコ」がお気に入りだけれど、各話に登場した人たちが緩く絡んで温かく終わる最終章の「レッツらゴー」もよかったです。2017/06/13
アッシュ姉
76
イジわるな女、イジめる女、イジイジした女たちの短編集。こういう女いる!あるある!と共感を引き出すのが巧い。なかでも、職場での面倒な付き合いや陰湿なイジメなど、女性特有の息苦しさがリアル。あまりドロドロしていないので、さらっとしたイヤミスを楽しみたい方にオススメ。個人的にはもっと毒々しいのが好みな私はイジ女?!2017/01/16
パグ犬
60
男性と女性とで意地悪の種類に違いがあるのかどうかは分からないが、女性に特段の破壊力を発揮する意地悪というのはあるのだろう。例えば、結婚式をテーマにした「あんぽんたん」では、『えーかっこしいっていうか。言いたいことあるならその時言えば良いのにさ』っていう開き直りの台詞。これが、晴れの日の式場でドレスを纏った新婦の口から出ることによって、破壊力を倍増させている。どの物語も、胸苦しい言葉の応酬だったが、表題の「イジ女」が、もっとも重たい気分にさせる物語だった。読み易い文体でテンポ良く読めた。2017/01/18
坂城 弥生
46
女同士の面倒くさい感じがすごく描かれてた。2022/04/13
★YUKA★
46
あぁ、女って嫌だなぁと思いつつ、こういう女いるいる、わかるわかると思ってしまったのは、やっぱり私も女だからだろう(´・ω・`)『イジ女』の読後感が最悪です。まぁ、纏めると、どの話も面倒くさいなぁと(´-ω-`)2015/02/23