内容説明
情念が支配する街・新宿。警察官を狙った暴行事件が続けて発生する中、山地部長刑事に封書が届く。開けると、三人目はきさまだ、との文字が貼りつけてあった。新宿署の熱き刑事たちの捜査と、犯人の行き場のない動機を描く「生きる気はない」、強盗犯人を追跡中、三浦刑事との連絡が途絶えた。犯人逮捕と、三浦の救出に執念を燃やす刑事たちの姿を描いた「所轄刑事」など、日本が世界に誇れる警察小説の傑作シリーズ、怒涛の復刊第3弾。
著者等紹介
藤原審爾[フジワラシンジ]
1921年東京生まれ。文芸同人誌の手伝いをする傍ら創作を始める。47年、文学史上に残る名作『秋津温泉』を発表。52年、『罪な女』他で第27回直木賞を受賞。純文学からサスペンス、任侠小説、ハードボイルド、社会性の強い作品や動物小説、ユーモア小説など、幅広い作品を執筆し「小説の名人」とうたわれた。84年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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