出版社内容情報
眠らない街・新宿を舞台に、裏社会の人間模様と、それに挑む刑事たちの活躍を描く群像劇。警察小説の原点にして名作の呼び声高い『新宿警察』が文庫判で登場。事件の内容はもとより、それに関わる人間の心情心理を照射して、ドラマ化もされ人気を博した傑作シリーズ。全4巻で刊行。
内容説明
欲望が渦巻く街・新宿。密輸事件の容疑者を張込んでいた老刑事の目の前で轢き逃げが起きた。即死した被害者の身許を調べると、そこにはある事情が隠されていた「春の張込み」、女の自殺体を前に不審を感じた刑事。捜査し、その死に同情をした刑事は自殺に追いやった男を突き止め、ある行動に出る「新宿裏町小唄」など、事件とそれに関わる人間の心理心情を描いた、警察小説の原点にして警察小説の白眉。傑作シリーズが待望の文庫化。
著者等紹介
藤原審爾[フジワラシンジ]
1921年東京生まれ。文芸同人誌の手伝いをする傍ら創作を始める。47年、文学史上に残る名作『秋津温泉』を発表。52年、『罪な女』他で第27回直木賞を受賞。純文学からサスペンス、任侠小説、ハードボイルド、社会性の強い作品や動物小説、ユーモア小説など、幅広い作品を執筆し「小説の名人」とうたわれた。84年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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