出版社内容情報
眠らない街・新宿を舞台に、裏社会の人間模様と、それに挑む刑事たちの活躍を描く群像劇。警察小説の原点にして名作の呼び声高い『新宿警察』が文庫判で登場。事件の内容はもとより、それに関わる人間の心情心理を照射して、ドラマ化もされ人気を博した傑作シリーズ。全4巻で刊行。
内容説明
眠らない街・新宿。通りがかりに硫酸を浴びせかける連続事件が発生する。新宿署の刑事たちが奔走し、浮かんだ容疑者はある事件の関係者だった。犯人と刑事の、緊迫した攻防戦を描く「新宿警察」。―事件を描いて街を描く。人を描いて心も描く。時に熱く、時に冷静に捜査をする刑事たちの群像。警察小説の原点にして警察小説の白眉。傑作シリーズが堂々の復刊。
著者等紹介
藤原審爾[フジワラシンジ]
1921年東京生まれ。文芸同人誌の手伝いをする傍ら創作を始める。47年、文学史上に残る名作『秋津温泉』を発表。52年、『罪な女』他で第27回直木賞を受賞。純文学からサスペンス、任侠小説、ハードボイルド、社会性の強い作品や動物小説、ユーモア小説など、幅広い作品を執筆し「小説の名人」とうたわれた。84年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Pure
3
不思議な読後感でした。淡々としたストーリー、抑揚の無い文章。有吉佐和子作品を読んだ時と同じ感じです。昭和の香りなのか、氏のタッチなのか。いずれにせよ、不思議な感じでした。2013/05/27
てつ
2
タイトル通り新宿を舞台にした警察モノ。 なんか話が古いと思ったら、出版されたのは2009年で、それも古いんだけど、初版が出たのは、1975年だそうな。 知らなかったけど、著者の藤原審爾さん、けっこういろんな本を書いたり、映画の原作とかも書いてたらしい。 時間が経てば、後世に残る人って一握りなんだな、と。 そのことが、いいことにも、さびしいことにも思えました。2022/11/02
Hideki Ando
2
古い時代の話で、まだまだ戦争の痕を残している空気が感じられた。短編集とは知らずに、ランキング上位だったので読んだが、緩やかな繋がりのある作品群といった印象。2012/12/14
Akitu
1
★★★2021/08/23
渋谷英男
1
再読。新宿警察、復讐の論理、若い刑事、新宿心中、ズぺ公オカツ。☆32018/08/31