内容説明
目の前に突然現れた親指大のオヤジに、なぜか親近感を覚える中学生の理子。それもそのはず、彼は未来からやってきた理子の息子だというのだ。その不思議な出会いは、思春期のいらだちを持てあましていた理子の気持ちをゆっくりと解きほぐしてゆく。少女の心の成長を爽やかに描いた「未来の息子」から、不穏な生理的衝動を描いた「女」まで、味わいの違う5編を収録。―ありえぬ世界、じっと目を凝らすと心で見えることがある。
著者等紹介
椰月美智子[ヤズキミチコ]
1970年神奈川県生まれ。2001年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞してデビューする。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞を受賞。他の著書に、短編「イモリのしっぽ」が収録されているアンソロジー『Teen Age』がある。児童文学をはじめ、各ジャンルでの活躍が期待されている、今注目の作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
95
★★★☆☆21059【未来の息子 (椰月 美智子さん)】短編集。①コックリさんと思いきや未来から自分の子供が小ちゃくなってやってきたよ〜②いつも同じ橋にいる婆ちゃん、顔が緑色してるんだって。カッパっていうわけでもないんでしょうけどキモい〜③瑛子ちゃんの後頭部に口が?カンちゃんは男性なのにお嫁さんになる?そんな事はどうであっても幸福は溢れるんだね④思い出した。子供の頃、頭を洗うときはシャンプーハットがないと駄目だったなぁ〜⑤右の手も左の手も薬指と小指がない!三本指。妖怪って〜わけじゃないなら、あっち系の人?2021/06/21
つゆき
17
やはりこの著者とは相性が良い。表題作含めて短篇が5つ収録されている。表題作の「未来の息子」が飛びぬけて良かったです。ある一文をきっかけに昔の出来事を想起してしまい、不意打ちで涙腺を刺激されたので泣きました。「やばい、これ以上読むと涙がこぼれる」と思った時には落涙してた。他の4つの短編もそれぞれ不思議な味わいを楽しめました。2009/09/02
すきま風
14
これまで読んできた耶月さんの本は、ほっこり系というか爽やかな読後感のものが多かったので、思いがけずダークな短編が二編収録されていて驚きました。何処か異端な特徴を持った人間が出てきたり、読みながら後味の悪さというか、解釈が難しい作品もあったりして、私的には最初の二編のような作品の方が好みかなあと思いました。2017/12/30
coco夏ko10角
14
5つの話が収録された短編集。どれも不思議な雰囲気というか、プチSFというか。解説では「異形譚」と表現されている。「未来の息子」ではやっぱり将来自分がどうなるかとか誰がいつ頃死ぬとか、そういうのを知ってしまいたくないなぁと改めて思った。「月島さんちのフミちゃん」が読んでて面白い。カンちゃんがいいキャラしてる。「女」では椰月さんってこういうのも書くんだ、とちょっとびっくり。2013/11/18
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
11
教室でコックリさんをしてたらコックリさんにとり憑かれた!?「未来の息子」、橋で時折見掛ける緑色の顔をしたおばさんの話「三ツ谷橋」、頭の後ろに口ができたという姉と家ではオネエ言葉の兄を持つ妹の話「月島さんちのフミちゃん」、何よりの楽しみは主人の帰宅が遅い時に知り合いの男性との情事を妄想すること「女」、恋人が旅行先で出会った男性の話を告白する「告白」の全5話。私は「未来の・・」と「月島・・」の話が好きです。「告白」の話は残念ながら私にはよく分からなかったです。★★★2010/06/10
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