双葉文庫
エンドコールメッセージ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575509427
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

レンタルビデオテープにひったくり事件の映像が録画されていた。その仕掛けは、人々が抱える様々な葛藤を浮かび上がらせ、やがてある青年の生きる道をも照らし出す―表題作「エンドコールメッセージ」。深みのある人間ドラマと、巧みなミステリー的プロットが見事に融合した、小説推理新人賞作家のデビュー作。

著者等紹介

山之内正文[ヤマノウチマサフミ]
1955年、宮崎県生まれ。宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校卒業。2001年「風の吹かない景色」で第23回小説推理新人賞を受賞。受賞第一作として発表した「エンドコールメッセージ」が第55回日本推理作家協会賞短編部門の最終候補作に残る。その二作を収録した『エンドコールメッセージ』がデビュー作である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷにすけ

15
4つの短編集ですが、それぞれに二転三転とする人間ドラマを織り込んで事件を描いており、意外な結末に作者の力量を感じますが、長編モノを次回は読んでみたいなぁ。何となーく伊坂さんぽい感じですが・・・2024/04/28

しろ

14
☆6 日常的で心に沁みるミステリ。短編ながらもひとつひとつが丹念に描かれていて、誰が、いつ、どう思って、どうしたか、が伝わってくる。こんなにも濃密な短編ミステリはそうないと思う。犯罪行為とそうでないもの、日常と非日常は皆が思っているよりも遠くないのだろう。2015/03/27

なけなしの不安要素

0
一篇目の『風の吹かない景色』は少しわかりにくい表現だった。けれども、前半の何気ない伏線が、後半でどんでん返しを巻き起こしていて面白かった。表題作である『エンドコール メッセージ』と三篇目の『便利屋稼業 猫捜索顛末記』のキャラクターたちは、街を活性化させるためだったり、家族の絆を取り戻すためだったりと、人情で行動していて和んだ。四編目の『明日に囁く声』は鬱屈としていて、その暗さに気分が悪くなった。どの話も練り込まれており、印象に残る短編集だった。2017/04/02

katsu

0
どの短編もよく考えられてる。最後の話はもう一捻り欲しかった。とは言え、どれも日常でのミステリーで、入りやすく一気に読める面白さがある。2013/01/12

ベック

0
本書の中で一番印象に残ったのがラストの「明日に囁く声」。これはミステリ的にも成功してるし、尚且つ話自体もいかにも無惨で心に残る。詳しくは書けないがぼくはこの作品を読んで下田治美の「愛を乞う人」を連想した。こういうことが現実として存在するということに激しい憤りをおぼえる。そして、それだけで終始することなくラストの二転三転の効果がまた違った感慨を残す。それにしても作者オリジナルだとおもわれる作中作の絵本「子ギツネ どろん」にはブッ飛んだ。まさかあんな結末迎えるなんてねぇ。ちょっと絵本では考えられない。 2007/05/14

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