内容説明
8月16日、京都は昼過ぎから賑わい始める。夏の風物詩、五山の送り火である。「大」「妙」「法」「船形」「鳥居形」、夜空を彩る火の饗宴をひとり静かに楽しもうと山に入った見物客が見たのは、能面を被った女の生首だった。京都府警の八坂圭一郎警部補と沼崎刑事が追い詰めた意外な犯人は…。大型新人が贈る旅情ミステリー第2弾。
著者等紹介
谷川涼太郎[タニガワリョウタロウ]
1936年、大阪府生まれ。近畿大学卒業、69年江戸川乱歩賞に応募。最終候補に4回残る。NHK、MBSなどで多くのテレビドラマの脚本を手がける。98年、『謀略の鉄路』『毒殺』『転覆』を本名・金井貴一で広済堂出版より刊行。京都府警・八坂圭一郎警部補が活躍する本格旅情ミステリー『京都嵯峨野 花の殺人』(双葉文庫)で新境地をひらく
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