内容説明
昭和十年代の旧歴正月、山間の寒村では豊作を祈る儀式が行なわれていた。子供たちは村の分校に集められ、家に残った夫婦が囲炉裏の周りを全裸で巡り、一斉にまぐわうのである。その夜、空には握れば血が滲んできそうな満月が出ていた。「赤い満月」ほか、憧れの女性との情事を重ねるドッペルゲンガーを見た男の「影の病」など、叙情と郷愁溢れる官能短編8編を収録。
著者等紹介
由布木皓人[ユウキコウジン]
年齢不詳の東京生まれ。公表するほどの学歴なし。各種職業を転々としたが、何ひとつモノにならず、しかたなく物書きになる
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