双葉文庫<br> 誘拐症候群

双葉文庫
誘拐症候群

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575507799
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

警視庁人事二課の環敬吾が率いる影の特殊工作チーム。そのメンバーのある者は私立探偵であり、托鉢僧であり、また肉体労働者である。今回の彼らの任務は、警察組織が解明し得なかった、自称・ジーニアスが企てた巧妙な誘拐事件。『症候群シリーズ』第二弾。再び現代の必殺仕置人が鮮やかに悪を葬る。

著者等紹介

貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。1993年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』で作家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

159
シリーズ2作目のメインキャラは、己の中の制御困難な感情に危機感を抱き、警察を辞め托鉢僧となった武藤隆。ジーニアスと名乗る男が首謀者となり引き起こす小口誘拐と、巨額な身代金要求のもと起こった乳児誘拐の謎を追う。物語の背景は、ちょうどSNSやブログが流行し始めた頃で、ネット上で無防備にパーソナルデータを曝す軽率さや、見も知らぬ人間を自分の理想に勝手に当て嵌め心酔してしまうような迂闊さに対し、警鐘を鳴らす内容とも言える。チーム内で絶対の存在である環だが、メンバーの内に燻る様々な感情が次作で噴出するのだろうか。2016/09/04

ehirano1

112
#症候群3部作の2発目。#本作は武藤の物語。#無知は罪。#まさかの展開来た!#レイシスト、死すべし。#どんな凶悪犯であろうと、それはただ欲望に負けた人間でしかない。#欲に負ける人間は、恐ろしくはない。#貧乏は罪に問われませんが、思慮に欠けるのははっきりと罪です。#合理マシーン“環”。#高梨道典、いつの日かまた。#3発目も勿論読む(積読済み)。2019/09/01

修一朗

101
第一弾に比べ仕事人紹介部分を省いて托鉢僧武藤がフィーチャーされた分,充実したストーリで面白かった。20年前なら今よりもネットから個人情報も流出しやすかったろうしジーニアスのような万能感あるハッカーも想像しやすい。小口誘拐の手口も「こりゃ場所と時代を選べばアリなんじゃないの?」とリアリティがあって面白かった。捕り物に使った陽動作戦は闇警察らしくて良かったけども,一方大口誘拐の方は全般に粗っぽくて面白くなかった。フジテレビで放映されるのはここまでで第3弾はWOWOWとのこと。第3弾に行く前にちょっと一休み…2017/04/19

nobby

97
症候群シリーズ第2弾。今回は無口な托鉢僧 武藤のエピソード。数百万円せしめて解放という小口誘拐と一億円要求の大掛かりな事件を絡めていく様にページは進む。その一億誘拐には武藤が直接関わることになり、チームよりは実質その葛藤模様が主に描かれる。前作時に感じていた彼のスマートさでなく結構思うがままにの行動が意外だった。それでも最後はさすがのチーム登場。ジーニアスを追い詰めていく様は爽快。ただ最後の真相を知って後味悪く読了。2016/06/07

tengen

94
警視庁特殊工作部隊である環チームの活躍を描く症候群シリーズ2。外部ブレーン3名のうち今回は武藤がクローズアップ。誘拐事件の身代金を武藤が運ぶ事に。だが犯人に翻弄され金を奪われた挙句、人質の幼子も惨殺されてしまう。あのドライで無口な武藤が理不尽な誘拐犯に対して怒り沸騰、警察からは犯人の一味と疑われながらも単独で捜査を進める。☆彡治外法権な特殊部隊という設定は、ともすれば荒唐無稽な絵空事になりがちだが、本シリーズは突飛な展開は無くリアリティを持っている。その分派手さが無いので地味ではあるが面白い。次は倉持か。2013/12/16

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