内容説明
昭和４９年、僕が馬券で飯を食い始めて五年目になる。そこへサシウマ合戦の話がきた。レースは「相場が１０００の人気の５倍づけ」。例えば２０人でやれば、自分の選んだ馬が最先着し、５番人気だったとすると、５番人気×５×１０００で２万５０００円を他の１９人からもらえる。初任給６万円の時代の４７万５０００円である―。
著者等紹介
石月正広［イシズキマサヒロ］
１９５０年、東京生まれ。’８６年から小説を書き始める。現在は、競馬小説と時代小説を中心に執筆をしている。一方、別名で官能小説を手がけている。主な著作に、「写楽・二百年の振り子」「閨中指南」などがある。第９回日本文芸家クラブ大賞短編小説部門賞を「食む」で受賞
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