内容説明
昭和45年、国際反戦デーの闘争で、僕は機動隊に殴られ居酒屋“とんま”に逃げ込んだ。そこは、血統論者のグラサン、コロガシ名人のコロ玄などの競馬狂の集まる飲み屋だった。“とんま”で触発された僕は、競馬で食っていこうと決意した。しかし、そこで待っていたのは凄絶なサシウマ合戦だった。
著者等紹介
石月正広[イシズキマサヒロ]
1950年東京生まれ。’86年から小説を書き始める。現在は、競馬小説と時代小説を中心に執筆をしている。一方、別名で官能小説も手がけている。主な著作に「写楽・二百年の振り子」「閨中指南」などがある。第9回日本文芸家クラブ大賞短編小説部門賞を「食む」で受賞
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