内容説明
格闘技最強の男を目指す丹波文七は、空手に血の修業を積んできた。今また新たな技を習得すべく、サンボの大家河野に弟子入りを懇願している。河野は小さなスナックをやっているが地上げ屋に狙われていた。地上げ屋が差し向けたのは、戦慄的な仕込杖の遣い手土方元だった。柔道、空手の強敵と対戦してきた丹波に、最大の難敵仕込杖の白刀が襲う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
25
1巻の主人公の敗北から再戦までの間の空白を埋める物語。身体の強度の優劣では手詰まりの空手の流儀。プロレスとの異種格闘技で、自身の関節技の欠落に気付き、サンボ(ソビエトで開発させた柔道とレスリングの発展型)の習得者に教えを乞う(付きまとう)。映像を見ても関節の取り合いとギブアップのあっけなさは派手さがないのに、活字だけではやはりファン以外には伝わりにくいか。更に"それ以上"を見ることは実際の格闘家でも稀であろう。個人的に日常で匂いを嗅いだときに昔のイメージを起想させるような、当時のUWF的空気を思い出した。2025/11/23
0607xxx
9
餓狼伝の主人公の空白の期間を描いた外伝的な物語。面白かったのですが、本編と比べると物足りない気も…1989年発行当時は誰もこんなに長くなるとは思ってないと思う(笑)2015/02/23
maqiso
4
刀との殺し合いは面白いが、関節技を警戒している丹波は精彩に欠ける。2023/09/25
文麿
3
Kindle Unlimited。餓狼伝の外伝。丹波文七が梶原に負けた後の話。関節技を覚えるためにサンボを学ぼうとする文七。それが何故か◯◯と戦うことに……。梅川戦の時に『完壁』とあったが『完璧』の誤植だろう。2024/03/04
史
3
若き狼が真に手を伸ばす日々。2022/09/14




