内容説明
格闘技最強の男を目指す丹波文七は、空手に血の修業を積んできた。今また新たな技を習得すべく、サンボの大家河野に弟子入りを懇願している。河野は小さなスナックをやっているが地上げ屋に狙われていた。地上げ屋が差し向けたのは、戦慄的な仕込杖の遣い手土方元だった。柔道、空手の強敵と対戦してきた丹波に、最大の難敵仕込杖の白刀が襲う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
0607xxx
9
餓狼伝の主人公の空白の期間を描いた外伝的な物語。面白かったのですが、本編と比べると物足りない気も…1989年発行当時は誰もこんなに長くなるとは思ってないと思う(笑)2015/02/23
maqiso
4
刀との殺し合いは面白いが、関節技を警戒している丹波は精彩に欠ける。2023/09/25
文麿
3
Kindle Unlimited。餓狼伝の外伝。丹波文七が梶原に負けた後の話。関節技を覚えるためにサンボを学ぼうとする文七。それが何故か◯◯と戦うことに……。梅川戦の時に『完壁』とあったが『完璧』の誤植だろう。2024/03/04
史
3
若き狼が真に手を伸ばす日々。2022/09/14
ツカモトカネユキ
2
1987年発行。餓狼伝をかなり読み進めたところで30年以上ぶりに再読。本作の登場人物はすでに本編には登場済みですが、あらためて出会いの件を再確認。久しい人だと再登場まで10年ほど経っていますが、物語上では数年の空きなので少し違和感を感じます。また、本作発行年以降、新たに分かったこととか実際に知っていることを照らし合わせると、そこにも違和感がかなりあります。内容は、小説版の梶原一騎作品のそれで70年代を思い起こさせます。発行当時では、感じなかったことを今感じられるというのは、少し感慨深いものがありました。2021/07/26
-
- 和書
- 戦記作家高木俊朗の遺言