感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
31
現代の剣豪小説が書きたい。銃刀法がある今でそれをやるということは、己の肉体を凶器と化し、それを徹さない鎧と化した人間の肉体のうちに潜む狂気の持ち主による、常人には鎧袖一触の物語。空手、プロレス、古武道。強さを求める故に、堅持すべき流儀をはみ出し、ルーツは異なっても似たような頂に辿り着く。ルール無用がルール。彼我の生死が不問の土壇場においても精緻に制御されたメンタルと分析と、判断。ネットもスマホもない昭和の末の、すでに口伝と言っていい講談なら、もっと聴きたい好いところで切れ場が来るのは、ある意味お約束か。2025/11/20
タルシル📖ヨムノスキー
23
今野敏さんの格闘小説を読みつつあれこれ調べていくと必ずぶち当たる〝餓狼伝〟。日本の格闘小説の金字塔だとか。それは是非読まねばと鼻息荒く手に取ってみる。簡単に言えば空手家の丹波文七が、6年前に道場破りを仕掛けてコテンパンに負けた東洋プロレスの梶原年雄にリベンジするために、徹底的に肉体を鍛え上げ、道場破りで腕試しをし、最後に二人が対決するという流れ。初版が1985年のためか登場人物の名前を含め全体的に古めかしいというか、時代小説の香りすら漂う感じもするが、格闘シーンは全く色褪せない。ついでに官能的なシーンも。2022/08/19
對馬 正晃
11
格闘技マンガは大好きなんですが、小説はどうかな・・・と敬遠していました。いやいや、これは面白いです!格闘シーンがちゃんと見えてくるのは、やはり夢枕先生の筆力によるところなのでしょうね。板垣恵介版のマンガを読んでいたことも影響してるかもしれません☆2024/01/31
たいら
7
胃潰瘍はつらいからね……2019/09/28
しろくまZ
5
図書館本。現在もシリーズが継続している作品の第一作目。80年代半ばに出されたようだ。内容は丹波文七という一人の男が強さを求めて強豪達と闘う物語。作者は現代の宮本武蔵や姿三四郎の物語を意図したらしい。そう言えば、以前読んだ「決闘者」に雰囲気が似ている気がする。今回メインの相手となるのは梶原年雄という名のプロレスラー。当時は、グレイシー柔術は知られていなかったし、総合格闘技も無く、プロレスラーに対して一種の幻想があったことを思い出す。今後、続きを少しずつ読んでいこうかな。2026/06/23




