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出版社内容情報
幕末から明治期にかけて活躍した絵師・月岡芳年が、その集大成として完成させた錦絵「月百姿」は、その斬新な構図と美しい色彩で、今なお根強い人気を誇る。その100作品すべてをオールカラーA4サイズで再現。素晴らしい筆致と印刷技巧が、ダイナミックに蘇る!
双葉社[フタバシャ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
65
これは素晴らしい…うっとりである。幕末から活躍した浮世絵師・月岡芳年が明治になって発表した月にまつわる作品集をムックで。以前にも見た事はあるが、芳年の最高傑作では無かろうか?。「昼は俗なり、夜は雅なり」と中江兆民は言ったがまさしくその通り。月の冴えた夜の澄んだ空気や夜風が伝わる様な絵ばかり。伝説や史実の人物に材を採った浮世絵だが、その人選もまた素晴らしい。アングルの切り取り方も見事。今なら書店に並んでいるので、是非手に取って見て欲しい。浮世絵のタッチが苦手な人も、この芳年ならば見とれる事だろう。お薦め。2018/05/24
果てなき冒険たまこ
0
最後の浮世絵師、月岡芳年の月とともに描かれた浮世絵百枚。幕末から明治にかけて衰退していく浮世絵を支えただけあって受け継がれてきた浮世絵と近代的な画法が混ざり合った独特な表現に惹かれてしまう。特にその立ち姿は一目で芳年だとわかるほどインパクトが強くてイラストチックでもあり個性的。今回気が付いたのは歌舞伎絵的な表現が多い手の描き方。とても繊細な手の表現が多く実際に何かを掴んだり動かしたりできそうな表現になっている。いやぁ好きですね芳年。2022/07/25