ｗｅｂ ＡＣＴＩＯＮ 狐の掟 - 中国幻想選

鮫島圓

双葉社（2021/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 160p／高さ 19cm
• 商品コード 9784575440089
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

出版社内容情報

人外と人間の種族を超えた〈愛〉ーー。

男が狐を助けたら絶世の美女がやってきた！
けれども美女の正体はーー表題作「狐の掟」をはじめ、
草原を駆ける民・阿史那氏の勃興を描く「アシナ」など、
狼や虎、熊といった人ならざるものと人間の〈愛〉を描く
怪奇幻想譚８編を収録した中華ファンタジー！

▼収録作品
「趙十四」…亡き妻ともう一度会いたくて…。
「異類の娘 【虎】」…山奥で出会った娘の正体は…。
「異類の娘 【狼】」…大好きな妻の悲しき末路。
「熊に助けられた男」…命の恩人は熊だった!?
「狐の掟」…狐を助けたら美女がやってきて…！
「月下の恋人」…仲睦まじい美青年と老婆に遭遇。
「冥府に行った嫁」…殺された妻が突然帰ってきた。
「アシナ」…ある一族勃興の壮大なる物語。

※本書はリイド社刊『蓬莱トリビュート 中国怪奇幻想選』からエピソードを抜粋し、さらに描き下ろしの新作と単行本未収録のエピソード計77ページを追加して構成しています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[のれん]

中国民話を漫画化した作品。 短編集で前巻と被ってる話もあるが、「冥府に行った嫁」など現代よりファンタジックなオチがある作品は中々ないので楽しめる。 とにかく中華は人から獣へと変わるお話が好きなようで。そして獣の獰猛さ（狼や虎など）を恐れ、人の知慮に関心する二面性が彼女らをとても神秘的にさせている。 人を理解し、人から遠い存在とは決して交われないものだ。だからこそ幻想譚はそれを叶えてくれる。特にラストの「アシナ」はキャラの表情も展開も良い。 世話好き狼姉さん、逢ってみたいものである（笑）

2021/11/21

[ホシナーたかはし]

中国の昔話を、ヲタ受けしそうなキャラデザと現代語ににして興味を持たせようとするのは、「箱根の坂」に対する「新九朗走る」のよう。タイトルの「狐の掟」は読んだ覚えがある短編。けっこう辛口。

2021/11/18

[うっかり呑兵衛]

中国の怪異小説ベースの物語集。『竜王の娘』が好きでこちらも期待して購入。様々な異類婚姻譚が収録されており、現代風にアレンジされていて、中国志怪への間口を広げる作品たち。

2024/04/15

[コリエル]

今度の新刊めちゃ早じゃんやったーと思ったら、何本かは別名義の時の本から再録だね。トータルとして面白いから文句無いけどね。人とケモノが混じり合って幾久しく過ごすものもあれば、やはり最後には別れるものもあり。そのへんに当時の人々の作家性が出るのか。

2021/11/18

[ぽへぽへ]

Kindle。ヒトと異形のものが愛し合う話多し

2023/07/18