性差別の医学史―医療はいかに女性たちを見捨ててきたか

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性差別の医学史―医療はいかに女性たちを見捨ててきたか

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575318234
  • NDC分類 490.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

医学はいつになったら「本当の科学」になるのか?

「心臓発作は“ヒステリー”」
「HPV(ヒトパピローマウイルス感染症)は“女性だけの病気”」
「卵子は“精子をただ待つ無力な存在”」…

心疾患、骨、幹細胞、更年期、セックス、ホルモン、そして生殖。
長らく「男性の身体」だけを基準としてきた医学は、いつしかあらゆる領域に男性優位主義を浸透させ「非男性の身体」の声を聞くことなく発展した結果として、人間を測りまちがい、不平等を温存し、健康を害しつづけている。
この現状をいかに正し、医学と科学をいかに未来に導くべきか。医療をジェンダーバイアスから解放し、「すべての身体」を救うものにするための必読書。

内容説明

心疾患、骨、幹細胞、更年期、セックス、ホルモン、そして生殖。長らく「男性の身体」だけを基準としてきた医学は、いつしかあらゆる領域に男性優位主義を浸透させ「非男性の身体」の声を聞くことなく発展した結果、人間を測りまちがい、不平等を温存し、健康を害しつづけている。ジェンダーバイアスによって歪められてきた医療を解放し、「すべての身体」を救う未来に導くための必読書。

目次

第1部 得体のしれない身体(婦人科学と女性の人生;セクシーな研究;「ウェルネス」と「エンパワメント」;潮を吹く女たち;ホルモンを解放せよ)
第2部 誤解された身体(無視される痛み;心臓のフェミニズム;骨の詩を聴け;がんとグローバリズム;精子と卵子の神話)
第3部 未来の身体(フェムテックのジレンマ;クリテラシーを養おう;サイボーグであるわたしたち;人工子宮に宿るもの)

著者等紹介

ビッグ,マリーケ[ビッグ,マリーケ] [Bigg,Marieke]
社会学者。ケンブリッジ大学で博士号を取得。バイオテクノロジーと生殖医療に関する意思決定に介在する生物学的モデルと生物学者の役割を研究する。芸術と女性の身体の交差を扱った小説の執筆や、科学者やアーティストと協力して新しい社会像を提案する展示のプロデュースといった活動も行う

片桐恵理子[カタギリエリコ]
英語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kitten

8
図書館本。医学は男性中心に発展してきており、女性での臨床試験をしていないこともある。その辺の話かと思ったら、もっとセクシー(刺激的)な内容だった。見方が変わればここまで変わるか?と、ちょっと刺激的すぎてついていけないところがある。日本だとまず受け入れられないだろうなあ。女性の射精とか、クリテラシーとか、私にはついていけないし、これについて語れる社会でもないよ。人工子宮の話もやばい。もちろん、すぐに進むとは思えないが、日本だと猛烈な反発が予想される。いや、刺激的だわ。2023/11/17

アル中の魔女

2
医学史というタイトルではあるが書内で語られる問題の多くが現在進行形である。心臓の性差や人工子宮に関するトピックが興味深かった。2023/12/01

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