出版社内容情報
8歳。父のDVで両親が離婚。その後、ひとつ年上の兄は家出。「死にたい」と泣く母を前に、心を決めた。お兄ちゃんの分まで「いい子」になる、と。
10歳。母の恋人から性的虐待を受けた。でも、誰にも言えなかった。「おじさん」がいなくなったら、ママは今度こそ死んでしまう。歯を食いしばって耐えた。
18歳。不登校を乗り越えて高校卒業後、パーフォーマーになる夢を抱きニューヨークに短期語学留学を果たす。だが、周囲との圧倒的なレベルの差に挫折して失意の帰国。
「自分は生きていてもいい存在だと思いたくて」、気付いた時には男性と積極的に性的関係を持つビッチになっていた。完全な自傷行為だった。
20歳の誕生日を目前に控えた20年1月。彼氏との些細ないさかいを機に心の病を発症し、アルバイトしていた飲食店等を休職。追い打ちをかけるようにコロナ禍に襲われ、店は休業・収入ゼロに。
もう、いやや。死のう。
いつしかベルトを首に巻いていた。
病院で目覚めた――死ねなかった。
やがて、憎しみの刃は最愛の母へと向かう。極寒の深夜2時、修羅場の幕はまさに切って落とされようとしていた。
橋本なずなさん、23歳。
現在はカウンセラーとユーザーを結ぶ出会いの場「Bloste(ブロステ)」を起業する傍ら、社会人大学生として生き直している。
性的虐待、セックス依存、自殺未遂、母の呪縛……壮絶な過去から時に逃げ、時にもがきながら必死でつかんだ「明日」とは? そして見出した圧倒的な「希望の光」とは?
今、生きるのがしんどいすべての人に捧げる著者渾身のメッセージ!!
内容説明
母の恋人からの性的虐待、セックス依存、自殺未遂―。逃げてもがいた過去、そして見つけた明日。渾身のノンフィクション。
目次
第1章 崩壊した家族(幸せだった日々;華やかな兄へのコンプレックス ほか)
第2章 性的虐待(母に言えなかった「おじさん」のこと;不気味な予兆 ほか)
第3章 「ビッチ」という名の自傷行為(中学で不登校に;人生を変えた海外ドラマ『glee』 ほか)
第4章 コロナ禍と二度の自殺未遂(やっと出会えた大切な人;「重く心地いい愛」でビッチ卒業 ほか)
第5章 母へ向けた刃、そして光(ああ、死ねなかったんやな;ママがすべての元凶や ほか)
著者等紹介
橋本なずな[ハシモトナズナ]
2000年、大阪市生まれ。北新地でバーを営んでいた父親のDVにより、8歳で両親が離婚。ほどなく兄が家出し、母とふたり暮らしに。10歳の時、母の恋人より性的虐待を受ける。中学で不登校になるも、海外ドラマ『glee』等で知ったダンスの魅力に触発され一念発起して高校に進学し、卒業後はニューヨークに短期語学留学。パフォーマーへの夢破れて帰国後は、みずからの性衝動に悩みつつ、飲食店店員などで生計を立てる。20歳の誕生日を間近に控えた20年早春、パートナーとのささいないさかいを機に、心の病が悪化。さらにコロナ禍に直面して職を失い、二度の自殺を図る。同年12月、闘病生活を送る中で、カウンセラーとユーザーを結ぶ出会いの場「Bloste(ブロステ)」を起業。現在は快復し、自身の壮絶な体験を基に「逃げること」「頼ること」の大切さを発信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しゅんぺい(笑)
ちー
尾原道場