出版社内容情報
世界的に高い評価を受けるマンガアーチスト谷口ジロー。好評シリーズ「谷口ジローコレクション」第三期は小学館との共同出版。B5判の特製本。1月より毎月刊行。小学館は「餓狼伝」、「ブランカ①②」「神の犬①②」5冊を毎月刊行。双葉社は「シートン」シリーズと「天の鷹」計5冊刊行予定。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
27
『谷口ジローコレクション』で再読する『シートン』第4章。タラク山の熊王(モナーク)と呼ばれたジャックの生涯を描く。人に育てられた仔熊が、自然に帰ったことで人間に狙われる存在となる。ジャックはただ生きようとしているだけなのに、人は彼を恐れ、あるいは利用しようとし、捕獲に乗り出す。そんな浅はかな人間を嘲笑うかのように、ジャックは知恵と力で反撃をする。その姿は、私利私欲で環境破壊を繰り返した末に、自然に復讐される人間社会を彷彿とさせる。(つづく)2023/06/03
剛腕伝説
9
子熊の時にケリヤン猟師に育てられたジャック。幸せな日々だったが、ケリヤンのあと心ない人間に育てられ虐められたジャックは逃げ出し野生に帰る。巨大になったジャックは人々に恐れられ家畜を襲う。因果は巡りジャックとは知ないケリヤンに捕らえられてしまう。見世物となったジャックは誇りを失い、自由への渇望のなか生涯を閉じる。 その剥製はカルフォルニアの、ゴールデンゲート公園に飾られている。2024/01/18