出版社内容情報
世界的に高い評価を受けるマンガアーチスト谷口ジロー。好評シリーズ「谷口ジローコレクション」第三期は小学館との共同出版。B5判の特製本。1月より毎月刊行。小学館は「餓狼伝」、「ブランカ①②」「神の犬①②」5冊を毎月刊行。双葉社は「シートン」シリーズを計4冊刊行予定。
内容説明
荒野の誇り高き狼王ロボ。そして若きシートン。今なお褪せることのない白熱の対決！優れた画家であり「動物記」の作家であるシートンのナチュラリストとしての成長を描いた谷口ジロー入魂のシリーズ。
目次
カランポーの群狼
ウルバー
荒野へ
足跡
毒餌
初めての敗北
鉄の罠
ルー・ガルー
白い狼
ブランカの死
哀しい遠吠え
捕獲
別れ
眠れるオオカミ
著者等紹介
今泉吉晴［イマイズミヨシハル］
１９４０年、東京都生まれ。動物学者。山梨と岩手の山林に小屋を建て、森の野ネズミ・リス・ムササビ等小哺乳類の生態を研究している。著書・訳書に「シートン 子どもに愛されたナチュラリスト」（児童福祉文化賞・小学館児童出版文化賞受賞）他多数
谷口ジロー［タニグチジロー］
１９４７年、鳥取県生まれ。漫画家。９２年『犬を飼う』で小学館漫画賞を受賞。９８年『「坊っちゃん」の時代』（関川夏央）で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。２０１１年フランス政府芸術文化勲章シュバリエ章受章。２０１７年逝去（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ぐうぐう
21
『谷口ジローコレクション』で再読する『シートン』。今巻には「狼王ロボ」が収録されている。人狼とも呼ぶべき驚くほどの知性を持ったロボと、シートンとの対決を描いているが、ロボを含む狼の、その知性を描こうとする場合、どうしても感情を表情によって伝えざるを得ない。例えば、人間が仕掛けた罠をことごとく暴いていくロボに対し、仲間の狼が驚く場面があるが、下手な漫画家が描けば、人のような表情をした狼達は、それまでのシリアスなトーンをぶち壊す行為となる。（つづく）2023/03/11
