出版社内容情報
何にもすることがない休日の午後。テスト勉強が手につかなかった平日の深夜。庭先で洗濯モノを干す平日の昼間。疲れて乗り込んだ深夜のタクシー。そこで小さく流れていたのは、いつもラジオだった。内容なんてよく覚えてない。面白かったか定かじゃない。でも、それを聞いたときに、何をしてたかは、覚えてる――。落語界を牽引し、エッセイのジャンルも勢い余って引っ張る一之輔師匠が回想する「あの頃と、あの番組」。
内容説明
何にもすることがない休日の午後。勉強が手につかなかった平日の深夜。庭先で洗濯モノを干す平日の昼間。疲れて乗り込んだ深夜のタクシー。そこで小さく流れていたのは、いつもラジオだった。内容なんてよく覚えてない。面白かったか定かじゃない。でも、生活の傍らにあった―。落語界を牽引し、エッセイのジャンルも勢い余って引っ張る一之輔師匠が回想する「あの頃と、あの番組」。
目次
小学生の頃
中学生の頃
高校生の頃
浪人生、大学生の頃
落語家になってから
春風亭一之輔×佐藤寿夫さん×高木大介さん 春日部高校の同級生鼎談―あの頃の僕らとラジオと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
113
普段ラジオを聞かない、いや聞きたい番組がない。ユーミンの番組はたまに聴いていた。たけのオールナイトニッポンな社会人だったので聞けなかったし、小沢昭一の番組は時々しか聞けなかった。欲を言えばラジオはアメリカみたいに何百というラジオステーションがあって好みの音楽だけというのが理想だが。しかしラジオの面白さは耳を傾けるところにあると思う。つまらないテレビ番組を流し続けるよりラジオのほうがいい。生のしゃべりは面白い、学生の頃はクロスオーバーイレブンをよく聴いた。深夜という夜があった頃だ。2022/05/13
shinonishi.runner
30
毎週金曜日のLFで知った一之輔師は、自らも相当のラジオファン。その愛をラジオトークのように読ませるエッセイ。今でこそ著者と自分は同世代と言って良い年齢差だけど、さすがに中高の6年分違うと、作中で言うところの「間に合う/間に合わない」が微妙にズレてて、乗りきれなかった。本人がLFレギュラーだからか、取り上げられる番組も心持ち有楽町が多め。ちなみに自分は中学はQR、高校以降はFMに行きました。2021/11/28
紗世
19
落語家、春風亭一之輔さんのラジオにまつわるコラムをまとめた本。大半は中高生時代に聞いていたラジオ番組について思い出話を語っているのですが、青春時代に熱中するものがあると強いですね。2023/03/26
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
19
▼子供の頃からラジオにどっぷりハマり、今では落語家として自らラジオ番組を担当している著者によるエッセイ。▼自分も同じような形でラジオに触れて来たので、面白く読み進めることができた。▼年代ごとに、ラジオ番組が少年・青年の生活にどの様に影響を与えたのか、時代ごとのラジオパーソナリティーが、番組の中でどのように個性を発揮していたのか、このようなことが面白く伝わってきた。▼ラジオは家族で聞くものでなく一人で聴くものだ。そして、出演者は私一人に迫ってくる。その様なラジオ独特の世界観を伝道する一冊のようにも思えた。2021/10/25
まゆみ
12
ひかり646にて読了。一之輔さんの詰めすぎない距離感のよさでちょうどいい。仕事中家事中でラジオを流し、会話の面白さに耳を傾けたりしているけど、何も残らないで正解なのね。ラジオの思い出は、大学生になってから。Jwaveの朝7時ジョン・カビラにGood Morning!の声を聴き、クリス・ペプラーで背伸びして聴いていた頃を思い出しました。今は、連れの影響なのか、すっかり昼間のニッポン放送と文化放送。一之輔さんの金曜ハッピーも定番化。だから、この本も面白かったし、笑点メンバーになって応援したくなったんですよね。2023/03/03