出版社内容情報
538年に大陸から伝わった仏教。時代を経てなお、わたしたちの暮らしのどこかにさりげなく、仏教は根づいています。そこには、はるか昔から、仏の教えを学び、人々を導いてきた僧侶たちの姿が…。ときには対立し、ときには挫折し、ときには苦悩しながら道を切り開いた開祖もいます。前人未到の体験に挑んだ僧もいます。本書は、人々の心を救ってきた名僧22名の生涯から、今だからこそ必要な教えを3分で簡潔に学ぶ1冊です。
内容説明
信念を曲げずに道を貫いた僧。自らの煩悩とすら向き合った僧。権力者と対峙し、疎まれた僧。民衆の中に身を投じ説いた僧。遠い古の時代から、人びとは悩み、何かにすがり、生きる光や癒しを求めてきた。心を洗い流し、力を見出すためのヒントはどこかにあるはずだ。今を生きる私たちにも。
目次
第1章 国家鎮護の教えとして仏教が庇護を受けていた時代―飛鳥・奈良時代の名僧(鑑真―不屈の精神で6度の旅に挑んだ伝戒の師;道昭―三蔵法師に師事し、衆生済度に尽くした日本法相宗の開祖 ほか)
第2章 密教の台頭と極楽浄土への憧憬―平安時代の名僧(空海―求道の道で密教と出逢い、その魅力を伝えた弘法大師;最澄―厳しく自己をみつめ、妥協なき信念を貫いた人生 ほか)
第3章 仏教があらゆる身分の人びとに浸透―鎌倉時代の名僧(法然―苦難を経て万人救済の道を確信;親鸞―戒律からも自由になり真理を求める「非僧非俗」の人生 ほか)
第4章 権力と世俗の狭間を泳ぎ、生き抜いた―室町・戦国・江戸時代の名僧(一休天皇ご落胤でありながら、反骨精神に満ちた風狂の聖;蓮如―不遇時代に積み重ねた忍耐で、本願寺教団の発展に寄与した ほか)
第5章 暮らしの中の仏教―基礎知識(暮らしの中の仏教行事;実はほぼ毎日 仏様ゆかりの日 縁日 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOTO
茶々丸