出版社内容情報
映画『ゴッドファーザー』のモデルにもなった”伝説のマフィア”ラッキー・ルチアーノ。その末裔である男は、今日本に根を下ろし、生きている。シチリアに生まれ、ニューヨークで思春期を送り、世界各地を回った末に23歳で行き着いた日本。持って生まれた才覚を活かし、大金を稼ぐようになるまでそう時間はかからなかった。マフィアでありながら、ヤクザとしての顔も持った過去。その壮絶な半生がここに初めて語られる――。
マリオ・ルチアーノ[マリオ ルチアーノ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
126
書店で見つけて、ゴッドファーザーは好きな映画なので読みました。数奇な運命、波乱万丈な裏社会で生きてきた割にあっさりしているのは、警察や関係者に気を使っているせいでしょうか?一度、著者が経営しているお店に行ってみたいなぁ! http://upadrino.co.jp/2018/06/28
sasha
8
母方の祖母のいとこの息子が伝説のマフィア、ラッキー・ルチアーノと少々ややこしい血縁関係だが、ギリシア系シチリア人の著者には間違いなく「ファミリー」の血が流れている。5歳で父と一緒にアメリカに渡り、母方の祖父・伯父のファミリーに囲まれて以降、本当に波乱万丈。日本にやって来たのは23歳の時。山口組系親分の盃を受け、経済マフィアになり、現在はヤクザも引退して東京都内でイタリアン・レストランを経営している。マフィア・スタイルでお馴染みの麻生太郎も来店したとか。映画化しても面白そうな作品だった。2018/05/22
DEE
6
ゴッドファーザーのモデルとなったラッキー・ルチアーノの子孫の話。 幼少からマフィアの仕事を手伝い、やがて自身もマフィアになり、さらには山口組系の経済ヤクザとなる。という著者の半生なんだけど、本として残念ながらあまり面白くない。 読み始めはそうでもなかったんだけど、こんなヤバい仕事をした、こんなスゴい大物と会った、みたいな話の連続になっていってしまう。 生きている人の伝記は玉石混交が激しいというか、なかなか当たりを引けないな。2018/07/12
コリエル
5
あの“ラッキー”ルチアーノの血を引く人間が、日本の山口組にいたという宣伝文句が気になりすぎて読んだが、息子や孫というわけではないのでルチアーノ当人はほぼ出なかった。ただ、やはりマフィアの「ファミリー」であった人なので、幼少時にもう人生の進路は決まっていた感があるな。マフィアである祖父や叔父を見てごく自然に犯罪行為を学び、長じてからも裏街道ばかりを選んで生きている。そして、身内から裏切られて身を滅ぼすあたりはゴッドファーザー的であるか。何か疲れそうだなマフィアやヤクザってと思った。2018/11/02
K.C.
4
マフィアの末裔という筆者の自伝。イメージと違い私とそれほど年齢差はない。ヤクザ関連の本はいろいろと読んでいるが、期待値にはちょっと届かないか。ただ、今営んでいるというお店には行ってみたい気もする。2018/06/26