出版社内容情報
竹原慎二[タケハラ シンジ]
著・文・その他
内容説明
医者の診断は絶対ではなかった…。諦めず、セカンドオピニオン、サードオピニオンと受け続けた。医者に遠慮してはいけない。自分のたったひとつしかない命なのだから―。元ミドル級世界チャンピオン・竹原慎二が膀胱癌ステージ4からの生還を果たした奇跡の物語。
目次
第1章 告知(「癌だね」…あっさりとそう言った;もし浸潤していれば、膀胱全摘しかなくなる ほか)
第2章 闘い(折り合いをつけてやっていくしかない;恐怖の正体 ほか)
第3章 手術(「世界戦のときと、どっちが緊張する?」;麻酔で見た「無」の世界 ほか)
第4章 経過(血尿が出た;1回目の検診 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Q
19
KU ●僕は強い人間ではない。現役時代も試合が近づくにつれ、怖くて怖くて眠れなかった ●勝てる。大丈夫。絶対に勝つと自分に言い聞かせながらノートに書いた ●癌治療に正解はない。医者の言う通りにして完治するならば素直に全部従うがそんな保証はない。だからやるかやらないかは自分で決めるしかない ●どんな名医でも14%は誤診。平均的な医者でも30% ●低体温だと自己免疫を下げ万病の素 ●食事、運動、笑い ●気持ちの持ちようで治癒率あがる ▷竹原さんのイメージは全く変わった。人間味を感じ尊敬できる2021/07/20
こうせいパパ
13
かかりつけ医から癌を見落とされた竹原氏の癌闘病記。癌が発覚した後も誠意ない対応をされており、もしこの一連の出来事が自分の身に起きたら、、、と非常に恐ろしくなった。その医師は昔からの知り合いだったから客観的視点に欠け、判断を誤ったという推測は納得できる。いずれにしても体験記として非常に貴重なものだと感じた。一般人より遥かに鍛え抜かれた世界チャンピオンでも癌になる。自分の身体との対話は定期的にやっていきたい。2021/02/07
fumikaze
11
再読。闘病記としても、参考になる部分が多く役にたつと思う。やはり家族がいたから、というのはあるだろう。病気に打ち克つには身体だけでなく精神力が大きく影響する。本人も妻も、常に前向きで冷静に出来ることをひとつひとつやっている。頭が下がる。こんなに一生懸命やれば、もしかしたら母の大腸癌も父の認知症ももっともたせられたような気がする。私は諦めが早すぎたかもしれない。2019/06/04
fumikaze
10
竹原慎二については全然知らなかったのだが、これを読んで好感を持った。同じ病気(膀胱癌)の人でなくとも参考になる所は沢山ある。でも1番怖いと思ったのは、親しいホームドクターを信頼しきっていたために癌を見逃して膀胱全摘出するはめになったということ。それじゃぁホームドクターの意味がないではないか。医者とは余り親しくせず距離を持っておいた方が良いのか。2019/05/31
futabakouji2
8
竹原と言えばミドル級の世界王者。王者なのだから病気に対しても強気なのかと思ったら全然違った。癌と宣告されて動揺し、弱気な姿を家族に見せる。信頼したホームドクターも誤診。ボクサーは下手をしたら死んでしまう職業である。精神的にも肉体的にも相当鍛え抜いた男性でさえも病気の前では困り果てる。困り果てても家族の支え、生きるための努力は参考になった。自分が病気になったら冷静でいられるわけはないということに気付いた本であった。2020/08/31