なぜ日本人は神社にもお寺にも行くのか

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なぜ日本人は神社にもお寺にも行くのか

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  • サイズ B40判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784575312492
  • NDC分類 175.9
  • Cコード C0076

出版社内容情報



島田裕巳[シマダ ヒロミ]
著・文・その他

内容説明

あなたが初詣に行っているのは神社?それともお寺?知っているようでよくわからないこれが日本人の必須知識!

目次

第1章 神のための場と人のための場(お寺と神社はコンビニよりはるかに多い;仏教にこれだけ宗派がある訳 ほか)
第2章 神社の歴史(神話の時代の神社の姿;現存するもっとも古い神社 ほか)
第3章 お寺の歴史(仏教における建築の重要性;蘇我馬子が建てた日本最古の寺・飛鳥寺 ほか)
第4章 神仏習合―隠された神社とお寺の歴史(神社とお寺は分かち難く結びついていた;見ていても気がつかない神仏習合の痕跡 ほか)
第5章 現代の神社とお寺(明治時代の徹底的な廃仏毀釈;お寺と神社で「上知令」の扱いがまったく違った ほか)

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京生まれ。宗教学者、作家。1976年、東京大学文学部宗教学科卒業。1984年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。現在は東京女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

74
神社とお寺、両方の歴史と現状を説明した本。専門的な話に至らず一般的な内容にとどまっているが、それにしては写真や図解が少ないため、言葉だけの説明で理解しずらい。入門書としても専門書としても中途半端の印象をぬぐえない。一つこの本を通じて感じることは、日本の場合、宗教は受容する側の自由に任せて、宗教自体が変質しようが、国家や権力がくちばしを突っ込まないことが、最も日本にあう宗教の形なのではないかということ。国家神道がどうの、かくれキリシタンはクリスチャンかという批判が、日本の宗教の本質を見失わせるのではないか。2018/09/19

Humbaba

13
一度制度が出来たとしても、それがずっと続く保証はどこにもない。特にそれがその制度が単に決まり事としか思われていなければ、ちょっとした意識の変化で移り変わってしまうそうして廃れないようにするためには、なぜそれを行う必要があるかをしっかりと心に留めておいてもらえるよう話をする事が重要になる。2017/06/22

funuu

12
神社と寺の関係が歴史的に鳥瞰してよくわかる本。神仏習合が日本には長い歴史があった。これを破壊して天皇中心の国家をつくるために分離した。もともとの日本の神話もやはり国造りの方法であった。仏教も日本の天皇体制を仏教の力をもって守るものだった。やがて仏教はキリスト教から日本を守るために国家機関になった。やはり日本も宗教と国家は密接である。靖国信仰もこうしてみると歴史は浅く新興宗教の範疇に入る。だから一部に狂信的になる人もいるのだろう。2021/12/14

ココアにんにく

9
神社とお寺の関係。いろんな本で断片的に知っていた事が、この一冊ですっきりとつながりをもって知ることができた。一番興味を持ったのが祇園社(いまの八坂神社)と比叡山の関係。比叡山ではもうひとつ、平安京の鬼門の位置とよくいわれるが、実は延暦寺が建った頃は長岡京だったことなど気付かなかった。空也上人もずっと興味がある。大神神社や飛鳥寺など訪れた時の事を思い出した。春日大社と興福寺、那智大社と青岸渡寺そういえばセットで観光していました。2017/11/15

みそさざえ

6
日本人の宗教観についてずっと考えていた。無神論というのとは違う、なんとなく習慣となってしまったような宗教観、神様という時に私たちは誰に祈っているのか。わかりやすい入門書として読んだが、今後もう少し深める必要ありと感じる。2017/09/21

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