内容説明
一途に“映画”を追い続けた少女は、いかにして“夢”を叶えたのか?戦争体験、長い下積み、ハリウッドスターとの華やかな交友…etc.人生のほとんどを“映画=夢”に捧げ、現在も第一線で走り続けるスーパーウーマン。これまで語られることのなかった“素顔”とは?字幕翻訳の第一人者が語る初の自伝ノンフィクション。
目次
PROLOGUE 母との別れ・ネコのこと
1 生い立ち・戦争・学生時代
2 就職・アルバイト、コッポラ監督との出会い
3 字幕翻訳・通訳・セレブとの交流
4 旅行・グルメ
5 戸田奈津子×金子裕子(対談)
著者等紹介
戸田奈津子[トダナツコ]
映画字幕翻訳者・通訳。東京都出身。『地獄の黙示録』で本格的に字幕翻訳家としてデビュー。以後、数々の映画字幕を担当し、ハリウッドスターとの親交も厚い
金子裕子[カネコユウコ]
映画ライター。栃木県出身。「CREA」、「Hanako」等、雑誌を中心に多くの媒体で執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
54
戸田さんの字幕で育ったというくらい尊敬する方です。英語と日本語の違い、特に「you 」の一語しかない英語から「貴様」と訳する話など面白かったです。映像で語られている英語だけを取り出して「誤訳」とするのではなく、全体の流れの中で、いかにして数秒、数語で観ている人に理解させるかなのですね。目からウロコでした。お母様との旅の話も素敵で真似したくなりました。スターの隠れたお人柄が判るインタビューも面白かったです。2017/07/24
Book・CaFe
34
字幕翻訳の戸田奈津子さんの人生がインタビュー形式で書かれている。字幕翻訳という職業が確立されていない時代に試行錯誤し、努力を重ねて字幕翻訳という職業の礎を築いてきた。有名なハリウッドスターたちとの交流や思い出話しは羨ましい限り。後半の海外旅行の体験談も面白くてとても参考になった。旅行エッセイとかも書いてほしい。サバサバとした男らしい性格の方で我が人生に悔いなし!と言い切るところがカッコいい!2016/01/30
おかむら
28
字幕といえば戸田奈津子。生い立ちや字幕の話やハリウッドスターとの交流やらとても楽しい。インタビュー形式なのでサラサラ読める。戸田さんいい人そうだなー。いいなー戸田さん!2015/02/19
tapioka
25
ご存知映画の字幕で有名な戸田さんの生い立ちから映画スターとの交友を描いた作品。インタビュー形式で戸田さんが答えるかたちになっています。有名なハリウッドスター達と深い交流があるのは、字幕を担当しただけでなく、戸田さんの人柄もあるんでしょうね。ただ、交友録で有名人があれもこれも出てきて、ちょっと自慢っぽくなっていたのは書き過ぎな気がしました。個人的には、字幕の仕事や映画ではこういう訳をするのがテクニックという実例など、もう少し字幕について詳しく知りたかったのですが、それは他書を読んだ方が良さそうです。2015/05/26
なにょう
24
タイトルを和訳すれば、「夢を追い続ける」と言ったところか。言うは易く行うは易くなし。字幕翻訳をやりたいの一心で10年、20年。またこの方は翻訳のみならず通訳もされて何より人が好きなんだろう。ハリウッドのスターのお友達もたくさん。これを読んで納得。明るく楽しく元気な方だ。★この本を読んで子供の頃、80、90年代の洋画は身近なものだったことを思い出した。最近はそうね……★ロビン・ウィリアムズさんの最期は残念だったけど、みんな彼のこと忘れないよね。2017/07/17