内容説明
北は秋田から西は岡山まで。東京を夜出れば、翌朝には日本全国だいたいのところに行けてしまう。高速バスを使って、宿泊は野宿。1万円あれば旅はこんなに楽しめる!『野宿野郎』編集長(30代/女)がお金をかけずに旅をした初の紀行エッセイ。
目次
最初は目的も簡単に
新潟はボケの世界だった
修善寺の日常でほっとする
会津若松で被災地のおじさんに出会う
祭りを求めて金沢へ
富士山頂でいじけまくり
うなぎの夢は花火とともに散る
木曽路でタイムスリップ気分
トイレとガスはありがたいものである
浅野祥雲先生と現代美術家がつくったワンダーランド〔ほか〕
著者等紹介
かとうちあき[カトウチアキ]
1980年神奈川県生まれ。法政大学社会学部卒。在学中、就職活動はせずに旅を続けることを決意。2004年、旅ミニコミ誌『野宿野郎』を創刊、編集長にして発行人を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
45
てっきり路線バスの旅と思い込んでいました。バス代も含めた旅行費用1万円。真冬の東北でも野宿⁉︎あまり事前準備、情報収集もしない旅というのが、私とは合わず、しかも文体も合わず第2回でギブアップ。2019/08/30
ツバメマン★こち亀読破中
20
高速バスを使って日本各地へ行って帰ってくる面白節約旅エッセイ。各旅の予算は1万円以内(バス代込)。著者のかとうちあきさんのことは、彼女が編集長をしている雑誌「野宿野郎」や著書「野宿入門」を書店で見たときから気になっていました。しかし、野宿をする気も予定もないので読むことはありませんでした。本書はバス旅がテーマなので読んでみましたが、毎回しっかり野宿もしています。逞しいッス!2015/02/27
あび
13
高速バスの旅。交通費を含め一万円を上限に日本国内津々浦々、気の向くままに足を運ぶ。宿泊は全て野宿。主な寝床はトイレと駅。食事は名物にありつける確率は低く、スーパーのお好み焼きかカップ麺等。これを読む直前に菊池さんの『みちくさ』シリーズを読んでいたために、そのギャップにやられる。菊池さんのキラキラ光る詩の様な世界観とは遠く離れたB級一直線な生き方。旅女子の振り幅というか、色んな世界があるなと思わされた。2017/05/27
gbkutakuta
11
野宿愛好家のかとうちあきが予算一万円でバス旅行をするという本。高速バス往復の移動だけで6、7000円くらいかかってしまうので目的地でのやりくりがたいへんそう。ホテルなど泊まらず野宿が前提なのでぎりぎりでやり過ごせるが残金を考えながらなので若干きゅうくつな感じがした。夜、寝るのに寒いからといってもさすがにトイレに横になるのはどうかなと思った。現地での移動にも電車のお得なフリー切符や貸切の自転車を使ったり、工夫して楽しんでいるのが伝わった。2017/12/08
RYOyan
11
著者の方は「野宿野郎」っていうから男の人かと思ったら、それは自らが編集長を務めるミニコミ誌の名前で、実際は野宿女子☆なかなか拘りの人生哲学をお持ちの方で、そこら辺が垣間見える文章が面白かった。2015/07/25