- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
厳しい身分制度と男尊女卑によって、朝鮮王朝時代の女性は過酷な運命を強いられていた。しかし、野望を実現するためにあらゆる手段を使って成り上がっていく女性がいた。彼女たちは、権力を守りたい男たちから「悪女」と呼ばれた。たとえば、朝鮮王朝で「3大悪女」と呼ばれた張禧嬪、張緑水、鄭蘭貞。この3人が典型的な悪女なのだが、もっと凄い巨悪を平然と行なった「ワル」が他にいた。おそるべき「ウラの3大悪女」とは果たして?
目次
第1章 朝鮮王朝の「3大悪女」は誰なのか(暴君の寵愛を受けた張緑水;おそるべき上昇志向 ほか)
第2章 王女と側室が裏で陰謀をはかっていた(女の敵は女;最悪の屈辱 ほか)
第3章 朝鮮王朝の社会が悪女を生み出した(おそるべき女官;側室の品階と女官の職種 ほか)
第4章 絶世の美女はなぜ悪に染まったのか(廃妃になった女性たち;嫁と姑の確執 ほか)
著者等紹介
康煕奉[カンヒボン]
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。東洋大学工学部建築学科および日本大学文理学部史学科卒業。韓国の歴史・文化を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズの第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アドソ
11
韓国ドラマ「オクニョ(獄中花)」が面白すぎて、登場人物にまつわる史実を知りたくなりました。オクニョに出てくる悪女は鄭蘭貞と文定大妃ですが、歴史上にはなんと多くの悪女がいたことか。韓国の人はこういう背景を知っていて、勧善懲悪ドラマを見てカタルシスを得るのでしょう。まだ知らない人物についての記述については、(家系が複雑なこともあり)少しわかりにくかった。韓国ドラマを十分見つくした人が、元ネタにあたるために読む本、という感じです。2019/02/23
あらたま
4
いつもの康熙奉の韓国歴史ドラマの裏側シリーズで、これまで取り上げられていなかった悪女についてフォーカス。今放送中かな?の「花たちの戦い」の貴人趙氏に目が行った。張禧嬪が浮き沈みでは一番かと思いきや彼女も中々…。「王の女」の金介屎といい最後は処刑されるのな。寵愛を得てもゴールじゃなく(寧ろ茨道のスタート)、息子を産んでもまだまだで、王位に付けてやっと安心。絶対権力者の男が無能ならば側にいる女が力を付けて自衛するが、後にはその女に<悪女><悪妻>のレッテルが貼られてしまう。朝鮮に限らず。2014/06/28
むさみか
1
登場する悪女たちが 勝つか負けるか 陣取りゲームであって 政治に介入しての 志というのが あんまり感じられなかったのは 残念ですが 面白く読めました 2014/09/06
-
- 洋書
- Coral Reefs