内容説明
ラバウル上空の死闘!本土防空の血戦!これが戦闘機パイロットの生き様である!!インタビューを通して、大東亜戦争の勝敗を決した日米航空戦の実相を戦闘機パイロットの目で描き、そして本土防空戦における知られざる戦勝の記録を掘り起こしたドキュメンタリー戦記。
目次
第1章 初陣―ラバウル航空戦・ガダルカナル上空の死闘(空への決意―訓練の日々;大分空から台南第22航空戦隊へ ほか)
第2章 ラバウル航空戦・ニューギニアの血戦―教官・テストパイロット時代(“強敵”ロッキードP38「ライトニング」;輸送船団護衛 ほか)
第3章 本土防空戦(前)―「剣部隊」の獅子奮迅(最強「343航空隊」誕生;「紫電改」登場 ほか)
第4章 本土防空戦(後)―最後の撃墜王(6月2日の大勝利;剣部隊の疲弊 ほか)
著者等紹介
井上和彦[イノウエカズヒコ]
ジャーナリスト。昭和38年(1963)滋賀県生まれ。法政大学社会学部卒。軍事・安全保障・国際政治問題をテーマに言論活動を行なう。テレビ番組でも活躍中。航空自衛隊幹部学校講師なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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北本 亜嵐
16
本田稔・元海軍少尉へのインタビューを通して日米航空戦の様子、知らられていない本土防空戦の戦勝の記録を記したドキュメント本。当時の若者たちは祖国を守るために純粋な愛国心を持って戦い、散華していったことを決して忘れてはならない。本田氏は作者に電話でこう言った「総理大臣が靖国神社へ参拝しないことが悔しくてならない。祖国を守るために死力を尽くして戦って、そして死んでいった人々のことをどう思っているんでしょうか…」一人一人が真剣に考えなくてはいけないのではないか。2014/10/06
篠田@書店員復帰を目指し中!
7
第二次世界大戦でご活躍をされた本田稔少尉のインタビュー本。今の時代、旧日本軍の方が戦争を語ってくださる書籍というのは本当に有難い。戦争経験者の方のお言葉は非常に貴重である。この本の中には私が敬愛をさせていただいている志賀淑雄少尉・菅野直大尉・源田実大佐のエピソードも書かれており、とても良かった。CG画像も載っているため、非常にわかりやすい。2014/02/08
Mikarin
5
ゼロ戦というと、「大空のサムライ」が定番だが、本書の戦争中期、後半の記述には注目すべきものがある。特に343空に関する部分は後世歴史史料になるのではないかというレベル。著者もやはり目に見えないモノの何かや運というものを重視している点は注目。2015/09/23
乱読家 護る会支持!
4
タイトルにゼロファイターとついているが、ゼロ戦よりも、終戦間際に生産された高性能戦闘機「紫電改」での飛行記録の方がページ数は多い。戦争に勝つには、物量、教育、戦略、そして兵器の能力で敵を上回らなければならぬ。みたいな、、、2014/01/23
phmchb
3
この本で初めて「紫電」という戦闘機の存在を知った。2014/09/02