福島飯舘村の四季

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  • サイズ A5判/ページ数 137p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784575304251
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

あまりに美しい自然。ただそこには、人間だけが存在しない。放射能被曝を象徴する村が映し出す日本の真実。フクシマを問い続ける著者渾身の現地ルポ。

目次

夏―汚染された村の記憶
秋―原発事故が破壊したもの
冬―「セイウチのヒゲ」と「ゾウの足」
春―春、ふたたび

著者等紹介

烏賀陽弘道[ウガヤヒロミチ]
ジャーナリスト。1963年京都市生まれ。86年に京都大学経済学部卒業。朝日新聞記者になる。5年の新聞記者生活を経て、91年から2001年まで『アエラ』編集部記者。同誌では音楽・映画などポピュラー文化のほか医療、オウム真理教、アメリカ大統領選挙などを取材。03年にフリーランスになり書籍を中心に執筆活動を続けている。3.11後は岩手県、青森県、福島県の津波被災地で取材したほか、福島県に通い続けて原発災害の実態を記録している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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糜竺(びじく)

40
2012年6月24日発行。東日本大震災で原発事故が起きましたが、それによって放射能の被害を受けた飯館村は、退去命令が出て無人になりました。それからの無人になった約一年を、烏賀陽弘道さんが写真ルポにした一冊です。写真に写し出されている自然などの風景は非常に美しくまばゆいです。ただ、一つ間違ってるのは、そこが放射能で汚染されていると言う事です。それが、妙に違和感というか何とも言えない複雑な気持ちになりました。この本は、反原発やら強い主張しているわけではありません。しかし、大切な何かを語りかけているようでした。2017/11/23

喪中の雨巫女。

13
《私‐図書館》飯舘村の四季や自然があまりに美しい。蛙や犬たちに罪はない。村民が、早く村で暮らせるようになってほしい。2012/07/28

けんとまん1007

2
改めて、今回の事故(人災)の罪深さを考えてしまう。あまりにも、美しい、そして静寂。一番衝撃的だったこと。一見、下がったような放射能の値は、積もった雪が壁となって遮断しているからだということ、解けてしまうとと同じだ。そして、山林すべてを除染しないと意味がないということ。どこまで、この国の政府は騙すのだろうか。2013/06/24

おのうち みん

1
こんな事件の前にこの村を知っていたら…と思う。それほど美しい場所。人だけがいなくなったことで、余計に自然の景色が際立つ。除染実験が始まっているが、平地ならともかく山の除染ってやっぱり無理なんでは。著者も書いているように山の表土や植物をとっちゃったら今度は土砂崩れなど別の災害がおこる。しかもそうまでして除染した場所はもう、この自然豊かな美しい村ではない。でもそんなことは村人が一番よくわかっているんだろう。だからよけいにやり切れず切ない。2012/07/15

横山哲也

0
飯舘村の自然があまりに美しいだけに、現状に心が痛みます。 写真を見て、本文を読んで、もう一度写真を見たい本です。2013/01/08

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