内容説明
二つ目(名詞)東京の落語界における身分のひとつで、前座修業明けから真打昇進までの期間。いま明かされる「二つ目」の真実!噺家が噺家にきく!特別インタビュー収録。
目次
第1章 二つ目つくしの修業(祝二つ目昇進;師匠といえば親も同様!? ほか)
師匠方の「二つ目時代」その一(春風亭昇太;五明樓玉の輔 ほか)
第2章 二つ目つくしができるまで(そうだ!落語家になろう;師匠選びも芸のうち ほか)
師匠方の「二つ目時代」その二(三遊亭白鳥;柳亭市馬 ほか)
第3章 二つ目つくしのおしゃべり(お会いできて良かった;女落語家の恋 ほか)
著者等紹介
川柳つくし[カワヤナギツクシ]
千葉県市川市生まれ。落語協会所属の二つ目。1997年3月、川柳川柳に入門。同年5月、前座に。2000年11月、二つ目昇進(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kera1019
5
「女が古典落語を演るのはむりだ。でも自分の言葉で自分の考えた噺を語ることは、女でもできるので新作落語を演るなら入門を認める」という入門を認めた言葉も放任主義も、師匠の「こうなってほしい」という芸人像と弟子の「こうなりたい」という芸人像が一致してる幸せと繋がってる。川柳師匠が春風亭朝吉さんとつくしさんを飲みに連れて行った話など師弟関係というより老人介護に近い関係というのが川柳師匠の人柄が表れてるし、話の端々にこぼれる川柳師匠との関係性が温かくてホンノリしてます。2014/03/16
ウィズ
2
二つ目の厳しい現実がわかります。2013/03/10
tooto39
1
つくしさんの二つ目修行よりも、師匠も含めて有名真打へのインタビューのほうが面白いのは仕方ないところか。2012/02/19
4k
1
真打昇進はお預けになったつくしさん。それはともかく、意外となかった二つ目修行の本、内容は非常に興味深い。特に新作がお好きな方にはたまらないラインナップのインタビューが白眉。 #rakugo2011/09/20
菅家
1
川柳川柳の一人弟子、川柳つくしが落語界における“二つ目”というポジションについて書いた本。ただ、どちらかというと、半生記という印象が強い。ただ、本文よりも、他の落語家に二つ目時代のことを尋ねるインタビューが印象深い。中でも三遊亭円丈の話には、名言多し。2011/01/08