拘置所のタンポポ - 薬物依存再起への道

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575301854
  • NDC分類 368.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

今や薬物汚染は一般市民社会にもじわじわ広がりつつある。反省でも愛情でも刑罰でも治らない薬物依存。著者は「堕落と再起」の自らの半生を語り、知られざる薬物汚染の実態を語り、酒井法子事件を材料として我々は何をなすべきかを語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

32
著者の本は前にも読んだことがある。とにかくとことんシャブに取り憑かれた人だ。その人が自分の体験を基に覚醒剤の恐さを書いている。現在の刑罰主義ではほとんど効果がなく、再度スリップすることがほとんどであるということ。覚醒剤の蔓延はもう特別なことではなく、ごく身近にも忍び寄っているということ。現在のような超ストレス社会の中、ごく普通の人達がその力に屈服してしまう。国としても本格的に取り組むべき問題のひとつではないか。2014/08/19

tan_keikei

9
重度の覚せい剤中毒だったからこそ語れる薬物依存症の内側。薬物の快感を伝えたうえで、崩壊していく人生、回復の難しさを語る。覚せい剤怖いなあと思ったところで、覚せい剤より恐ろしい薬物としてあげられていたのがシンナー。確実に脳を破壊し、人生を縮めるそうです。薬物を吸収した場所から近いところから破壊されるのだそう。つまりシンナーや覚せい剤のあぶりだと、脳へのダメージが大きいらしい。怖い…。2014/06/25

ヤマセミ

7
薬物依存からの厚生施設ダルクの存在は知っていたが、初めて本を読んだ。知らないことや勘違いしていたことがたくさん書かれていて驚いた。どうしようもないどん底から、様々な出会いを通して立ちあがって全国にダルクを作ってしまった著者の言葉は、とてもわかりやすく説得力がある。人間って弱いなとしみじみ思ったし、それでも立ちあがっていくってすごいなとも思った。薬物依存の人を刑務所に入れればかえって深みにはまるばかり。根気強い回復支援プロジェクトが再犯を防ぐ。2016/07/22

森city

7
覚せい剤がいかに恐ろしいか、ということがよくわかります。さらに、著者が重度の覚せい剤依存症だったこともあり、説得力が違います。「覚せい剤は禁断症状がないからつらい」「やめられないことを認めないとやめられない」などは実際やってしまったから言えることなのでしょうね…覚せい剤に手を染めてしまうことは決して「ありえない非日常」ではなく、普通にあることなのだと感じました。実際に、本書に出てくる人たちの中には普通に働いていた方々もいます。自分はけして薬物をやることはないと過信しないことが大切ですね…2016/04/12

sakichi

3
薬物依存で逮捕された著者が薬物依存者の更生施設を立ち上げるまでの話です。人の縁って凄いです。著者を裁いた裁判官と一緒に施設に携わっている奇跡。人で傷ついた事も人で癒されるんですね。2014/07/24

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